大事な商品を無事に届けよう!海外発送で失敗しないコツ9選
海外の商談会などに参加し、バイヤーから「サンプル送ってください」と言われた経験はありますか?
いざ取引が始まりそうなきっかけを掴んでも、実際どのように海外へ発送すればいいのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
日本と海外の輸送事情は全く違うので、相手国の輸送事情に翻弄されて失敗した例もたくさんあると思います。たとえば、日本で当たり前にできる日時指定や冷凍・冷蔵輸送は、海外発送ではほとんど行えません。
また弊社がご支援した案件では、日本から発送した瓶詰の商品がすべて割れて台無しになり、追加輸送のコストが倍以上かかったケースを何度も目にしています。
バイヤーはどうやって送ったらいいかまで丁寧に教えてくれません。わが子のように大事な商品、きちんとお届けしたいですよね。
海外発送は経験を積まないとわからないことが多いですが、このブログでは海外に荷物を発送するときの注意点を具体的にご紹介します。
海外に商品発送をする予定の方は、ぜひ事前に確認して参考にしてください。
強度の高いカートン(段ボール)を利用しよう
荷物を梱包する1番外側の箱は、「ダブルフルート」と呼ばれる強度の高い段ボールの利用をおすすめします。
国際基準をクリアしていて、2枚の層になってる頑丈な段ボールです。ダブルフロートであれば、例え輸送時に何か衝撃があったとしても、1枚の層になっている段ボールよりリスクを格段に減らすことができます。
標準的な段ボールだと海外発送には不安があります。発送した商品が輸送中に破損して、追加でもう一度送らなければならなくなったケースが多々あります。
特に瓶などの商品は割れるリスクが非常に高く、輸送費だけで5万円以上の追加赤字を計上した企業もあります。
不要な出費を最小限に抑えるためには、徹底的に安全な梱包がとにかく大事です。
ダブルフルートのダンボールは、インターネットやホームセンターなどで探せば調達可能なので、ぜひ参考にしてみてください。
【出典】ダンボールと包装資材のオンラインショップ In The Box本店, 段ボール箱ができるまで
梱包時には徹底的に隙間をなくそう(瓶詰商品は最大の注意を)
梱包時にはとにかく箱の中に隙間がないように徹底しましょう。
飛行機離着陸の衝撃や温度、倉庫での商品の取扱によって、海外輸送の荷物はかなりの衝撃を受けます。
ちょっとした隙間がきっかけで段ボールが破損してしまう場合があります。最悪の場合、中の商品が瓶詰の場合は、ガラスが割れて他の荷物にまで影響を与えてしまうこともあります。
箱の中の隙間は、緩衝材や新聞紙を多めに詰めて徹底的になくしましょう。
以下の図は、郵便局で紹介されている梱包方法です。箱の中に箱を入れ、箱と箱の間に緩衝材を入れる方法もおすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。
【出典】日本郵政株式会社, 送る前に知っておこう!
弊社がこれまでご支援してきた中で、目にした失敗例は必ず瓶詰めの商品でした。
なので、瓶詰商品の梱包は、専用の梱包資材を使うなどして、徹底的に対策をするのがおすすめです。四方八方から衝撃を受けても大丈夫かどうかを十分に確認し、徹底的に隙間をなくしましょう。
プチプチなどを使ってどんなにきちんと梱包したと思っていても、少しの隙間や保護が足りなかったことがきっかけで割れてしまうケースが大変多いです。特に瓶底や口に近い部分の保護は難しく、専用の資材を使ってしまう方が安心・安全です。
もちろん梱包資材へのコストはかかりますが、商品を発送しても割れてしまって再送するときは2倍コストがかかってしまうので、梱包資材への投資は惜しまない方がベターです。
写真のようなワイン輸送用のエアー緩衝材は、全体をすべて覆えるのでとてもおすすめです。袋状になっているので、先端も底も十分に守ることができます。
プチプチ(気泡緩衝材)で梱包するのとは比べ物にならないほど強度があるので、ぜひインターネットなどで調べて検討してみてください。
【出典】Amazon, 【新改良】ワイン梱包用エアー緩衝材 エアマッスル エアパッキン エアクッション材 衝撃吸収 梱包 包装 緩衝材 (10枚ポンプ付)
個包装できる発泡スチロールで作られた専用の梱包材もおすすめです。
ただし、この場合は発泡スチロールにいれたあとに箱と発泡スチロールのあいだに空間があると衝撃から守りにくくなってしまいます。
商品を個包装した後も、必ず箱の中の隙間はなくすように徹底しましょう。
【出典】箱マイスター, 中瓶1本入保冷ケース
万が一、商品が割れてしまっても他の貨物に影響がないように、1つずつジップロックに入れておくとより安心です。
郵便局のウェブサイトでは、以下のような図で分かりやすく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【出典】日本郵政株式会社, 送る前に知っておこう!
鮮度が落ちやすい生モノは特に厳重に梱包しよう(野菜や果物)
痛みやすい生モノは、専用の梱包商材・緩衝材をつかって商品同士を接触させないように個包装しましょう。
商品同士が接触すると、届いたときには痛みが進んでしまっていて、商品の魅力を最大限伝えられなかったという事例が多発しています。
特に空輸で生モノを送る場合は、飛行機の離着陸や横揺れなどのちょっとした衝撃でも傷みが進み、届いたころにはせっかくの美味しい果物が茶色くなっていたというケースもありました。
専用の資材を使わず、ダンボールや発泡スチロール等で代替する場合は、相当丁寧に包まなければ意味がありません。
海外輸送で受けるダメージは予想以上にかなり大きいことがほとんとです。荷物の上にかなりの重量の箱が重ねられても平気なくらい、厳重に梱包してください。
野菜や果物は、1つ1つを個包装をして、箱内で商品が動かないように固定し、緩衝材や新聞紙などを入れて隙間を極力なくしましょう。
以下のような専用の資材を使うとより安心して商品を守れるので、ぜひ参考にしてみてください。
【出典】株式会末吉商店, 果物を傷つけないで発送するには
最低1週間は余裕をもって発送しよう
確実に商品を届けるには、スケジュールに余裕をもって発送することが何よりも大事です。
なぜなら海外ではほぼすべての国において、日程指定をしても指定日に着くほうが稀だからです。日本の常識は海外の非常識、当然日本の当たり前は通用しません。
加えて、特にいまは新型コロナウイルスの影響で、物流全体が滞りがちになっているので、これまで以上に到着まで時間がかかっています。例えば、変異株が出ただけで予定していた空輸便が突然ストップしてしまうケースもあると言われています。
最低1週間は余裕をもって発送しておけば
- 別の日程の空輸便に切り替えられないか?
- 別の混載輸送に入れてもらえないか?
というように、ほかの手段を考えることができます。
コロナの影響以外にも、倉庫内で紛失したり、税関チェックで引っかかったり、書類の不備で問い合わせが必要になったり、想定外の出来事が起きて時間がかかることがあります。
早く発送するに越したことはないので、想定外のことが起きても支障がないくらい時間的な余裕をもっておきましょう。
一方で、果物などの生モノや、賞味期限が短い食品の場合は、あまり早く発送できません。
このような場合でも可能な限り時間の余裕をもって発送するようにしましょう。
小口・常温・早く届ける場合は小口輸送の手配をしよう
「両手で持てる程度のサイズと重さ」かつ「常温」で送れるもので、少しでも早く届けたい場合は、ほとんどの配送サービスで「小口輸送」として扱ってもらえます。
必要な対応は、「配送サービスを選ぶこと」と「インボイス」を作成することの2つです。
配送サービスを選ぶ
主流な配送サービスを4つご紹介すると、まず日本・シンガポール間でよく利用されるのは「EMS」と呼ばれるサービスです。
世界各国の公的な配送会社が行っている国際配送サービスで、日本では郵便局で受け付けてもらえます。
【出典】日本郵政株式会社, EMS(国際スピード郵便)
クーリエサービスと呼ばれる民間の配達サービスだと「FedEx」や「DHL」「国際宅急便」を利用される方が多いです。
比較的安価で空輸ができます。
【出典】FedExホームページ
【出典】DHLホームページ
【出典】ヤマト運輸, 国際宅急便ホームページ
「インボイス」を作成する
国際輸送の場合は必ず中身が何かを示す「インボイス」という書類を英語で書き、荷物と一緒に送る必要があります。
「EMS」の場合は、郵便局でインボイスをもらえるので、郵便局の方の指示や翻訳アプリなどを使って書きましょう。
ウェブサイトからもフォーマットがダウンロードできるので、PC入力が良い方は以下よりご確認ください。
▶日本郵政「EMS」のインボイスはこちら
クーリエサービスも各種WEBサイトから情報を登録すると英語のインボイスを作って印刷できるようになっています。
ご利用の際は各種確認してみてください。
▶FedExはこちら
▶DHLはこちら
▶国際宅急便はこちら
手配が不安な場合は日本語対応可の支援サービスを探す
日本語で海外輸送をすべて対応・サポートしてくれる企業もあります。
「みかん箱」では、常温・小口の場合は受付可能となっています。
インボイスの手配や集荷などもフォローしてくれるので、海外発送初心者にはおすすめです。

【出典】株式会社みかん箱ホームページ
冷凍・冷蔵は物流会社に直接依頼しよう
「冷凍・冷蔵商品を送りたい」というケースは、新型コロナウイルスの影響により、残念ながら現在は先にご紹介したような配送サービスが利用できません。(通常時は対応可能)
そのため、B2Bのビジネスで物流を担っているような物流専門会社に直接問い合わせてみましょう。大型コンテナで荷物を輸送するタイミングで、一緒に送ってもらえるように手配できます。
ただし、コロナ禍以前と比較して空輸便だと料金が約5倍近く高くなっています。日数がかかってもいい場合は、船便で対応してもらうようにすると空輸便より安くなります。
いずれにしても、発送のタイミングも相手に合わせるようになるので、指定することができません。
日本・シンガポール間で稼働している物流会社「 内外トランスライン株式会社(NTL)」は、日本語で対応してくれるので、海外発送初心者の方にもおすすめです。弊社がご支援するプロジェクトでもよくご相談させていただいています。
常温はもちろん、冷凍・冷蔵の受付が可能で、お酒などのライセンスも保有しています。
また空輸だけでなく船便での対応もできるので、ご相談ご希望の方はご連絡してください。
【出典】 内外トランスライン株式会社ホームページ
もちろん、新型コロナウイルスによる影響がなければ、クーリエサービスでも冷凍・冷蔵の対応はしてもらえます。
状況次第で再開するかもしれないので、ぜひ各社のウェブサイトをご確認ください。
シンガポールに輸入可能な商品かを事前にチェックしよう
シンガポールに輸入できない輸入品目があるので、以下のJETROのウェブサイトから事前に確認してください。
【出典】JETRO, シンガポール 貿易管理制度
食品に関しては、以下のような点で規制に引っかかるケースがあるのでご注意ください。
- 肉は指定の屠殺処理場で処理されていないのものはNG
- 牡蠣は産地によってはNG
- トランス脂肪酸が含まれるものはNG(2021年6月以降)
また加工品では、以下の原材料が使用されている場合は輸入不可となる場合があるのでご注意ください。
- 畜肉(肉の塊)
- 着色料(赤の3桁台)
- ステビア
- サッカリン
- アセスルファムK
- 部分水素添加油脂(Partially Hydrogenated Oils:PHOs)
シンガポールの輸入規制はかなり細かいので、あらかじめ入念に確認してください。
以下のJETROのウェブサイトでは商材ごとに情報がまとまっているので、参考にしてみてください。
【出典】JETRO, シンガポール 農林水産物・食品 日本からの輸出に関する制度
受け取り手が在中しやすい場所の住所に届けよう
送り先の住所は、確実に受け取り手が対応できる場所にしましょう。
シンガポールは比較的しっかりとした先進国なイメージがあるかもしれませんが、日本で当たり前のような日時指定配達はほとんど機能しません。
また、昨今は新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務が主流になっているため、荷物の送り先が事務所になっている場合は、荷物受取のためだけに事務所に出勤しなければならなくなります。
実際に私が経験した例では、「今日届きます」と配送会社から言われたので、荷物を受け取るために事務所で待機していたものの、ドライバーから「今日は間に合わないから明日行くね」と電話がきた…。
当日の交通状況やドライバー・カスタマーセンターの担当者の人柄などで簡単に二転三転してしまいます。
日時指定は気しない前提で、送り先の住所に注意です。受け取り手が在中しやすい場所を予め聞いて、その場所に届けられるようにしましょう。
壊れやすいものには「Fragile」のシールを必ず貼ろう
段ボールの外側の見やすいところに、壊れやすいものが入っていることがわかる「Fragile」と書かれたシールを必ず貼りましょう。
シールが貼られてあることで国境を越えても比較的丁寧に扱ってもらえます。
シールに英語表記がなくても「割れ物注意」ということがイメージできるイラストがあれば伝わります。心配なようだったら、シールの横に手書きでいいので「Fragile」と書き添えてください。
利用する配送サービスの窓口で勝手に(無料で)貼ってくれることが多いです。もしもシールがない場合は、100円ショップなどでも手に入れることができるようなので確認してみてください。
【出典】株式会社アースダンボール, 1210 Fragile(われもの注意)ロールシール
さいごに(まとめ)
海外発送は経験を積まないとわからないことが多いですが、本ブログでは海外に荷物を発送するときの注意点を、具体的にご紹介しました。
今後、海外に商品等を発送される際には参考にしていただけるとうれしいです。
一方で「物流会社に直接連絡する」「受け取りやすい住所を聞く」などは、初めて海外発送をされる方にはハードルが高いかもしれません。
ましてや継続的にバイヤーと取引が始まるとなると、細かな調整などが発生するはずなので、英語力や慣れない業務内容に不安になる方もいらっしゃるかと思います。
そのような場合は弊社でご支援させていただくことも可能なので、ぜひお気軽に以下のフォームよりご相談ください。













