【2022年最新】シンガポールのSNS事情|こんなアプリが今人気
東南アジアで最もインターネットが普及していると言われるシンガポール。
1日あたりのSNS使用時間は「2時間31分」で、日本の「51分」を大きく超える約3倍にもなります。
シンガポールでは新しいSNSを積極的に利用する傾向があり、例えば日本ではまだまだ浸透していない「Telegram」には、シンガポールの首相や大手メディアがすでに情報発信を行っています。
また、取引先の企業との連絡は「WhatsApp」、趣味などのコミュニティは「Facebookグループ」が当たり前のツールとなっていて、日本の状況とはかなり異なります。
そこで今回は「シンガポールのSNS事情」をテーマとし、シンガポール市場でSNSを使ったマーケティングを行う際に、成功へ導くために事前に知っておくべき情報を、網羅的にご紹介します。ぜひご活用ください。
シンガポールのソーシャルメディア事情(概要)
世界比較でみる、利用者の割合・利用時間は?
シンガポールの人口592万人で、そのうちアクティブSNSユーザーは530万人(対人口89.5%)です。
下記の表は、世界各国の人口に対するSNSの利用割合で、シンガポールは世界で第6位にランクイン。日本は25位(81.1%)です。
【出典】We Are Social 2022, DIGITAL 2022 GLOBAL OVERVIEW REPORT
インターネットの使用時間や使用している検索エンジンについては以下の通りです。
■1日あたりのインターネット使用時間: 7時間29分
・スマホ:3時間38分
・デスクトップ・タブレット3時間50分
■利用する検索エンジン:「Google」95.2%
■1日あたりのSNS使用時間: 2時間31分
【出典】We Are Social 2022, DIGITAL 2022 GLOBAL OVERVIEW REPORT
グラフから、シンガポールのSNS使用時間は、世界と比較して平均的な水準にあることがわかります。
一方で、シンガポールではSNSの使用時間が「2時間31分」であるのに対し、日本は「51分」と大きな差があります。
シンガポールで最も利用率が高いSNSは?
メッセージの送受信用に使われる「WhatsApp」が1位で、続いて「Facebook」「Instagram」が最も多くなっています。
多い順から並べると以下の通りです。
- WhatApp
- Telegram
- Facebook Messenger
- Tiktok
【出典】We Are Social 2022, DIGITAL 2022 Singapore
シンガポールで最も人気なSNSは?
利用者が1番多い「WhatsApp」が1位で、次いで「Facebook」「Instagram」「TikTok」「Telegram」と続きます。
【出典】We Are Social 2022, DIGITAL 2022 Singapore
ソーシャルメディアごとの特徴解説(詳細)
以下では最も使用されているSNSから順番に、シンガポールでの使用状況に関して1つずつ解説していきます。
1位:WhatsApp
WhatsAppはMeta(元Facebook)が運営するメッセンジャーツールです。
家族や同僚・取引先との連絡にまでWhatsAppが使用され、シンガポールではほとんど誰もが毎日使用しています。
ビジネスの場でもWhatsAppが使用されているので、日本で普及されているLINEとは少し異なります。
WhatsAppには広告が表示されません。ビジネスアカウントもあり、レストランや小売店など、顧客との連絡のためにビジネスアカウントを使用しているところも多いです。
私自信、シンガポール在住者とのやりとりは、ほとんど全てをWhatsApp経由で連絡しています。
WhatsAppのビジネスアカウントに関して詳しく知りたい方は、公式サイトをご確認ください。
https://www.whatsapp.com/business
2位:Facebook
2022年3月時点で、シンガポールのFacebookユーザー数は536.9万人にものぼります。これはシンガポールの人口の約90%に当たります。
年代は25〜34歳が最も多く、日本で考えられているFacebookのイメージよりも若い層が利用している傾向にあるかもしれません。
一方で、後ほどご紹介するInstagramと比較すると、シンガポールでも35歳以上の割合が高くなっています。
【出典】 NapoleonCat, Facebook users in Singapore March 2022
シンガポールでのオンライン広告は、Facebookを活用することが主流です。
圧倒的な利用率の高さと、精度の高いターゲティングができるからです。
Metaの公式サイトで、Facebook広告の事例も紹介されているので、気になる方はぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/business/success/singapore-airlines
■シンガポールでの活用事例
シンガポールで活用されるFacebookの特徴として、Facebookグループも注目すべきポイントです。
シンガポール在住者の多くがFacebookグループを活用しています。
例えば、シンガポールの食品ディストリビューターは「Singapore Home Cooks」という料理好きが集まるFacebookグループを運営しており、その登録者数は23.6万人にも登る(2022年3月)。
【出典】Facebook, Singapore Home Cooks Group
他にもさまざまなユニークなグループがあります。
例えば、新型コロナウイルスが猛威を振るう中で大人気となった「ガーデニング」をFacebookで検索すると、以下のようにたくさんのグループを見つけることができます。
同じくコロナ禍で大流行した「サイクリング」のグループもたくさん見つけることができます。
3位:Instagram
シンガポールでは、InstagramはSNSのなかで無視できないほど大きな影響力をもっています。
なぜなら、シンガポールのインフルエンサーやセレブリティだけでなく、国際的に有名なブランドから地元の商店までInstagramを活用していることが多いからです。
SNSを使ったシンガポール市場向けキャンペーンをご検討中の場合は、事前によく情報収集されることをおすすめします。
2022年3月時点で、シンガポールのInstagramユーザー数は315.2万となっています。シンガポールの人口の約53%が利用していることになります。
男女比では、女性が53.5%で男性を若干上回り、25〜34歳が最も多く、18〜24歳、35〜44歳の利用者も多いのが特徴です。
前述したFacebookと比較すると、若年層の利用者が多い傾向がみられます。
【出典】NapoleonCat, Instagram users in Singapore March 2022
■シンガポールでの活用事例
シンガポールのInstagramアカウントは、以下の4つにカテゴリ化できる傾向があります。
- グルメ好きを表す「フーディー」のアカウント
- 写真の質にこだわったフォトグラファーアカウント
- 美容やライフスタイルを発信するインフルエンサーアカウント
- 企業や店舗などが運営するビジネスアカウント
(1) グルメ好きを表す「フーディー」のアカウント
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【出典】Instagram, Nicholas Tan – Singapore
(2) 写真の質にこだわったフォトグラファーアカウント
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【出典】Instagram, Yik Keat
(3) 美容やライフスタイルを発信するインフルエンサーアカウント
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【出典】Instagram, Mongchin Yeoh
グルメ、フォトグラフィー、ライフタイルは、シンガポールの若年層が最も興味を持っている分野です。
企業が運営するアカウント以外では、上記の3つのカテゴリーに属するアカウントが多い傾向があります。
(4) 企業や店舗などが運営するビジネスアカウント
アート眉毛を提供する「Beyond Looks by Brow Bar」公式アカウントでは、実際のお客さんの写真を投稿されています。
投稿している素材を広告で運用しており、新規顧客のほとんどはInstagramから獲得しているそうですです。
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【出典】 Instagram, Beyond Looks by Brow Bar
ローカルのモダン居酒屋が「Sake Labo」公式アカウントでもお客さんの写真をリポストしたり、酒蔵の写真を投稿しています。
ブランディングとコミュニティの活性化をうまく実現している事例です。
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【出典】Instagram, Sake Labo
4位:Telegram
日本ではあまり使用されていないため、聞いたことがない人も多いかもしれません。
TelegramはWhatsappと似たメッセージツールで、広告の表示がないSNSです。国ごとのユーザ数は発表されていませんが、シンガポールでは大きな影響力を持っています。
Telegramの特徴は、徹底したセキュリティー対策です。以下のようなことが実装されています。
- メッセージを暗号化できる
- シークレットチャットモードがあり、一方がメッセージを削除すると、相手のチャット上のメッセージも削除される
- 設定した一定の時間で自動的にメッセージを削除できる
- ログアウトしたらメッセージが削除できる
- 同じアカウントでも、別の端末でチャットを見ることができない
主要な連絡ツールとなっているWhatsappとの違い、Telegram内ではグループチャットをつくることができ、最大20万ユーザーまで追加できます。
電話番号がなくてもアカウントを作れるので、Telegramを活用するメディアやブロガーも増加しています。
日本語のWebサイトは現在のところありませんが、気になる方は以下の記事などを参考にしてください。
【参考】ストラテ, Telegramとは?メッセージングアプリ最新情報【2020年版】()
■シンガポールでの活用事例
シンガポールの首相 Lee Hsien Loong も使用しており、19,600名がフォローしている(グループに入っている。)
【出典】Telegram, Lee Hsien Loong
シンガポールの大手ニュースメディア「Mothership」は、新しい記事の更新情報をTelegramのグループでも発信しており、フォロー数は15万人を突破しています。
【出典】Telegram, Mothership
その他にもさまざまなチャットグループがあります。
例えば「SG Food Deals」は、シンガポールでお得なグルメ情報などを配信しており、11万人以上がフォローしています。
【出典】Telegram, SG Food Deals
5位:Facebook Messenger
シンガポールのFacebook Messengerユーザー数は350万で、人口の約59%に当たります。
Facebook Messengerは、WhatsAppと同様にメッセンジャーツールです。
【出典】NapoleonCat, Messenger users in Singapore March 2022
6位:TikTok
シンガポールのInstagramユーザー数は250万で、人口の約42%に当たります。
TikTokは日本や他の海外と同じく、シンガポールでも急成長しているSNSで、若年層を中心に支持を得ています。広告配信ができるので、参入する企業やブランドも増えています。
具体的なユーザーの属性は下記の表の通り、18〜24歳、25〜34歳が主なユーザー層で、性別は男性の方が多く81.7%を占めています。
【出典】Start.io, Start.io audiences Tiktok Users in Singapore OVERVIEW
■シンガポールでの活用事例
シンガポールで最もフォローの多いアカウントは「@mingweirocks」です。
父親との面白おかしいコメディが人気でたちまち有名になりました。
【出典】TickTok, @mingweirocks
TikTokの公式アカウントでは、シンガポール観光局が運用する「@visit_singapore」が、シンガポールの魅力を発信し、5億件以上のいいねを獲得しています。
【出典】TickTok, @visit_singapore
シンガポール生まれのタピオカジュースブランド「LiHO TEA」は、2020年2月1日に新しいストロベリーシリーズを発売。
そのローンチに合わせて「#lihoteashake」というタグのチャレンジを企画しました。
商品をシェイクして動画を投稿して、韓国ソウルへのチケットが当たるキャンペーンを実施し、全体で2億回以上の試聴を記録しています。
【出典】Ticktok, #lihoteashake
7位:Linkedin
Linkedinは求人やヘッドハンティングに適したSNSプラットフォームです。
シンガポールのユーザー数は334万で、人口の約56%に当たります。全体の56%が25〜34歳を占めています。
【出典】NapoleonCat, Linkedin users in Singapore March 2022
シンガポールは、ビジネス大国で、学歴の高い優秀な人材が集まっている国です。
日本のように新卒向けのウェブサイトはなく、学生の時からインターンで経験を踏み、就職をする傾向があります。
利用者は自身のキャリア形成のためにLinkedinを利用し、情報収集や仕事探しにつながるネットワーク作りをしています。
また、シンガポールに拠点がある外資系企業の多くは、Linkedinで採用活動をしているため、そのような理由から利用率が高いとも考えられます。
Linkedinも広告枠を提供しており、ターゲット属性に合わせた広告運用ができます。他のSNSと違って、学歴や職歴などの個人情報を活用した広告配信が可能で、マネージャー層にターゲットを絞って広告を打つことなどができます。
8位:Twitter
シンガポールのTwitterユーザー数は285万で、人口の約48%に当たります。
シンガポールでは、Twitterでのコミュニケーションは日本と比べて圧倒的に少ないです。
シンガポールではあまり企業やブランドのマーケティング活動にはあまり利用されていませんが、利用者数は他のSNSと同様に増加傾向にあります。
【出典】We Are Social 2022, DIGITAL 2022 Singapore
さいごに(まとめ)
以上、シンガポールのSNS利用情報について紹介しました。
まとめると、シンガポールでは「Facebook」と「Instagram」が圧倒的に影響力が大きいSNSとして市場に浸透しています。
また「Telegram」「TikTok」「LinkedIn」の利用が多い一方で、「Twitter」の利用率が低いのは、シンガポールならではの特徴となります。
シンガポールでSNSを活用したマーケティングキャンペーンの実施をお考えの方は、ぜひ本記事の内容を参考にしていただけますと幸いです。


















