日本のアニメツーリズムPRなら東南アジア最大の祭典「AFA」に出展しよう
日本アニメ好きへの聖地巡礼を促す誘客「アニメツーリズム」をシンガポールでPRすることで誘客につながる可能性があります。
なぜなら、東南アジア最大のアニメの祭典「Anime Festival Asia(通称:AFA)」が開催され、東南アジアを中心に世界中からアニメファンが集まるからです。
実際に以前、AFAではなく観光系の催事でとある県のプロモーションを実施した際、「(シンガポールでも知られる)日本のアニメに関する場所がある地域だ」と紹介したところ、それをきっかけに興味を持って話を聞きにきてくれた人が数多くいました。
アニメの舞台となったところのみならず、アニメ作者の出生地であったり、アニメに出てきそうな雰囲気のお店であったりなども「聖地」に含まれます。
アニメ好きの心を掴む情報発信を行うことで、聖地巡礼の訪日意欲を掻き立てる可能性が大いにあります。
このブログでは、2023年11月に開催15周年となった「AFA2023」の大盛況ぶりがわかる現地レポートや、独自調査した聖地巡礼に関するアンケート結果についてご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
訪日リピーターが多いシンガポールには日本アニメファンが多く、聖地巡礼にも意欲的
シンガポールは「日本アニメ熱」が根強く、東南アジアのハブにもなっている
意外と知られていませんが、シンガポールは日本のアニメファンが多い市場です。
YouGovが1,031名を対象に行った調査によると、半数以上の約52%が1度はアニメを見たことがあると回答し、そのうち5人に4人が週に1回以上は見ているということがわかりました。
また、アニメを見ていない人の中でも、20%以上の回答者が日本のアニメを見ることを検討していることもわかりました。
視聴者数が多いだけでなく、シンガポールはアジア圏から日本のアニメファンが集まる、東南アジア最大のアニメの祭典「Anime Festival Asia(通称:AFA)」も開催されています。
来場者数は年々増えていて、昨年2022年は145,000人を記録。
他にも、シンガポールでは毎月のようにアニメのイベントが行われています。
Facebookには「CosFes」と呼ばれる「Singapore Cosplay Club(シンガポールコスプレクラブ)」が運営するコミュニティがあり、フォロワー数は3万人を記録する大きなコミュニティとなっています。
「Singapore Cosplay Club」では様々なイベントが運営されており、実際に「AFAに毎年いく」というシンガポール在住の日本のアニメファンは、毎月このようなアニメファンが集うイベントに参加していると熱く話していました。
弊社の独自調査では「聖地巡礼に興味がある」という傾向が明らかに
弊社ではシンガポール在住の20〜60代の24名に、聖地巡礼への興味関心に仮名する独自調査を実施しました。
結果は、対象者の7割が聖地巡礼に「行ってみたい」と回答。
回答者のうち8割以上が「2回以上日本に行ったことがある」という訪日リピーターで、そのうち1割はなんと10回以上日本に行ったことがある大の日本好きでした。
訪日リピーターが多いため、ほとんどの場合すでに日本についての知識も深く、メジャーな観光地には飽きている人が多いシンガポール市場。
アニメツーリズム(聖地巡礼)の切り口で新しい観光地を提案することは「誰もまだ行ったことがないようなニッチな場所に行ってみたい」というニーズにマッチする可能性が高いです。
以下の章では、彼らが具体的にどんなアニメをきっかけに日本へのアニメツーリズムに興味を持ち、どんな場所に行きたいと感じているのか、より具体的に調査した結果をご紹介します。

独自調査アンケートで分かった、シンガポール市場の聖地巡礼需要
20〜60代までの24名のシンガポール在住者に独自調査した結果、以下のポイントが明らかになりました。
- アニメツーリズムPRのタイミングは作品の海外配信スケジュールに合わせよう
- アニメツーリズムのターゲットは「グループで楽しめる体験」に商機がある
- 主要都市から聖地までのアクセスを明確にPRしよう
ひとつずつご紹介します。
【1】アニメツーリズムPRのタイミングは作品の海外配信スケジュールに合わせよう
「あなたが思うシンガポールで流行っている日本のアニメはなんですか?」という質問に対して、以下のような回答がありました。
- ガンダム
- NARUTO
- 推しの子
- チェーンソーマン
- 鬼滅の刃
- 呪術廻戦
- SPY×FAMILY
- ジブリ
- 新海誠の作品(君の名は、天気の子、スズメの戸締り)
いずれも日本で大人気のコンテンツばかりですが、「ガンダム」「ジブリ」などの普及の名作から「推しの子」「SPY×FAMILY」まで新作の内容まで名前が上がりました。
今ではオンラインコンテンツ配信サービスを通じて、国を超えて作品が普及しやすい環境にあるので、アニメツーリズムのPRを考える際には作品の海外展開リリースのタイミングを鑑みて検討すると、より波及効果が狙える可能性が高まります。
自分がPRしたい地域を舞台にしたアニメや映画などのコンテンツがリリースされる場合は、ぜひ海外版のリリースのタイミングを確認して、PR施策を同時期に海外で実施できないか検討しましょう。
【2】アニメツーリズムのターゲットは「グループで楽しめる体験」に商機がある
「日本のアニメに興味を持ったきっかけは?」という質問に対しては、主にご本人と距離が比較的近い他人を介してとの回答が多くありました。
- 友達
- 兄弟
- ゲームを通して
- 日本語を学ぶため
このことから聖地巡礼は「単身や少人数での旅行」ではなく、家族や仲間と聖地巡礼を楽しめるパッケージを提案する方がニーズに合うと考えられます。
そのため、単にアニメにゆかりがある施設を紹介するだけであったり、場所を紹介するだけではなくて、グループで楽しめるような体験コンテンツを企画しておくとより満足度が高まるかもしれません。
ご自身の地域の特徴を加味して、どのようなターゲットに向けてどんな内容が提案できそうか、ぜひ具体的に検討してみてください。
【3】主要都市から聖地までのアクセスを明確にPRしよう
「日本のどこへ行ったことがありますか?」との質問の回答には、以下のようなよく知られた主要な都市や観光地が目立ちました。
- 東京
- 関西(京都、大阪、奈良、兵庫)
- 北海道
- 沖縄
- 福岡
- 大分
- 新潟
- 長野
- 岐阜
- 広島
興味がある聖地について具体的にきくと、いずれも上記の地域には当てはまらない場所が多くありました。
- 川崎市 :ドラえもんミュージアム(藤子・F・不二雄ミュージアム)
- 愛媛県:道後温泉(千と千尋の神隠し)
- 東京都:神田明神(ラブライブ)
- 東京都:下北沢(ぼっち・ざ・ろっく!)
- 長野県:諏訪湖などの「君の名は」に出てきた場所(君の名は)
- 熊本県:尾田栄一郎の故郷(ワンピース)
- 青ヶ島、屋久島(もののけ姫)
- ジブリの舞台になった場所
- アニメカフェ、漫画カフェ、コミケ(コミックマーケット)
このことから、主要都市からこれらの地域へのアクセスをきちんと説明したりPRしたりすることによって、誘客できる可能性が広がると考えられます。
しかしながら、アクセスに関する情報はどれだけ詳細にWeb上で発信していても、なかなか伝わらないのが現状です。
弊社では、シンガポールの旅行代理店の担当者を日本に招聘する「ファムトリップ」を実施し、具体的なアクセス方法や細かな情報を実際に担当者に理解していただき、現地の潜在的な旅行者にきちんとPRできるように教育する啓蒙支援も行っています。
高知県は「観光レップ」を設立することによって、現地の旅行代理店との関係性を育み、大きな成果を生みました。
ファムトリップなどのシンガポールの旅行代理店へのアプローチのほかに、実際に「日本のアニメファンに訴求できる絶好の機会」があります。
それがシンガポールで開催されている、東南アジア最大のアニメの祭典「Anime Festival Asia(通称:AFA)」への出展です。

「Anime Festival Asia」はアニメツーリズムをPRする絶好のチャンス
約7割が「聖地巡礼に興味がある」と答えた東南アジア最大の催事
「Anime Festival Asia(通称:AFA)」は東南アジア最大のアニメや漫画などの2Dコンテンツを対象とする催事で、2022年は14万5,000人以上を記録している大規模なイベントです。
東南アジア全体からコスプレイヤーなどのアニメ好きが大集結することでも知られており、当日の会場は日本のコミケのような雰囲気に包まれます。
AFAの来場者と日本のアニメツーリズムPRの親和性は非常に高いので、日本のアニメツーリズムをPRする場として、このAFAへの出展は非常に重要な機会となります。
実際にクレアシンガポール事務所では、2021年に「アニメや漫画等を活用した自治体の観光PR動画」を作成し、AFA(Anime Festival Asia)のオンラインプラットフォーム「AFA Station TV」で配信するという取り組みを実施していました。
放送後、「あなたが日本を旅行するパターンで当てはまるものはどれですか?」というアンケートを実施した結果、102名から回答が集まり、「アニメ聖地巡り」が71.5%、「 アニメに関する観光地訪問」は65.6%を記録しました。
「Anime Festival Asia 2023」の現地レポート
2023年11月24〜26日の3日間に渡り「Anime Festival Asia 2023」が開催されました。
昨年は列が長すぎて、会場へ入るのを諦めたほど多くの人が集まっており、特に土曜日はより人が多くなるとのことだったので、一番会場が盛り上がっていると考えられる土曜日の午後に現場へ潜入してきました!
会場の内部の様子をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

まず会場である「Suntec Convention Center」の入り口も、ハイクオリティのコスプレーヤーたちが多く揃っており、会場の外にいても「東南アジアの日本アニメファン」の熱気が伝わってきました。
会場は3階にあるのですが、最後列は2階から始まっていたため、2階の通路も人でごった返していました。
通路の端ではコスプレーヤーの写真撮影会が行われるなど、会場以外のところでも、かなりの賑わいを見せていました。

2階の通路から続く列は外にも続き、3階までにたどり着くまでに1時間以上かかりました。
周りを見ていると、コスプレーヤーはもちろんですが、アニメのTシャツを着た人や、キーホルダーをぶら下げている人など、ほぼ80%近い人が何かしらのアニメのグッズを身につけていました。

ようやく3階の会場に辿り着いたものの、会場内は人・人・人で溢れ返っていました。
身動きを取るのも難しいくらいの人の多さは、噂に聞いていただけの「AFA」の人気っぷりを窺えるものでした。
特に2023年は「AFA」の開催15周年を迎え、会場では「Akiba Stage」のコンテンツや人気のアニメの声優が参加するなど、豪華な内容となっていました。(「Akiba Stage」については後ほどご紹介します)

「AFA」の会場にはいくつかのエリアがあるので、以下ではそれぞれについてご紹介します。
「コスプレハブ」エリア
「コスプレハブ」のエリアでは、人気コスプレーヤーが出展していました。
熱狂的ファンがお目当てのコスプレーヤーと一緒に写真を撮ったり、話をしたりと、かなりの熱気に包まれていました。

「フードストリート」エリア
「フードストリート」と呼ばれるエリアも充実しており、青森県むつ市や、日清、日本食や日本のスイーツを出すブランドが出展していました。
特にシンガポール市場で大人気の娯楽の一つでもある「食」に関連するエリアとだけあって、どのブースも人でごった返していました。


「出展者」エリア
毎年出展しているクレアシンガポール事務所や、茨城県がブースを構えていました。
出展者にお話を伺ってみたところ、
多くの人が足をとめてくれて、プロモーションしている県についての「詳しい話を聞きたい」など、興味を持ってくれる人も多い。
とのことでした。
自身が行ったことのあるアニメの聖地などの話もしてくれたりと、アニメに感化されて日本へ旅行をする人もいるようです。
実際に会場にいた人(30代女性・男性)にも話を聞いてみると、
日本のアニメがきっかけで日本語を勉強するようになり、日本へも何度も訪れている。日本に行ったらアニメシーンに出てくるところを探しては訪れている。
とのことでした。
「AFA」は日本のアニメツーリズムPRの場として、絶好の機会だと言えるでしょう。

「Akiba Stage」エリア
日本のアイドルが招聘されており、ステージを披露する会場となっていました。
アイドルが出てくると会場は一気に黄色い声や熱気に包まれ、みんな一緒になって盛り上がっていました。
ほかにもシンガポールで人気のあるアニメ「鬼滅の刃」の声優や、人気アニメを輩出するアニメ制作会社の方々も参加されていました。

さいごに
以前「Anime Festival Asia(AFA)」ではなく旅行関連の催事で、ある県のプロモーションをサポートした際に、来場者に「日本の有名なアニメの聖地がある場所です」と紹介したところ、その紹介をきっかけに「もっと県のことを知りたい」と言われたことが多々ありました。
熱狂的なファンのみならず、実は日本のアニメを見ていて、関連する聖地に興味があるという人はまだ隠れているように感じます。
「AFA」はシンガポールだけでなく、東南アジアの日本アニメファンが集結する大人気イベントなので、そのようなニーズは他の祭事と比べて格段に高いと考えられます。
日本食や日本の四季・自然を楽しみに訪日する外国人観光客は多いですが、今回の「Anime Festival Asia 2023」の様子やアンケート結果を通して、日本アニメ好きへの誘客には潜在的なポテンシャルはあると感じました。
具体的には「AFA」に出展して、来場者向けにアニメの舞台となったところのみならず、アニメ作者に関わる場所や、アニメに出てきそうな雰囲気のお店など「アニメ好きの心を掴む」ような情報発信を行うことで、聖地巡礼の訪日意欲を掻き立てられる可能性があります。
「AFA」への出展にご興味がある方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
この記事が更なる訪日観光の需要喚起に向けて、ご参考になれば幸いです。
