【社員インタビュー】大企業を辞めて単身シンガポールへ。「可能性を形にする」現場で8年。CMO宮川が語る、シンガポールだからこそ見えるビジネスの本質
宮川 元希|CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)
静岡県富士市出身。幼少期から海外文化への強い憧れを持ち、小学4年生で英語学習をスタート。横浜の大学でマーケティングを専攻し、アメリカ交換留学・カナダ語学留学を経て、新卒でTOPPANホールディングスに入社。2年間のマーケティング企画設計・プランニング領域での経験を経て、「海外で活躍したい」という想いからVivid Creationsへ。アシスタントプロジェクトマネージャーとして入社後、プロジェクトマネージャー、シニアプロジェクトマネージャーを経て、2022年よりCMOを務める。
静岡の田舎町で育ち、海外とはほぼ無縁の環境で小学生の頃から「世界は広いのに、自分はなんでこんな小さいところにいるんだろう」と感じていた。その原体験が英語学習の出発点となり、大手企業でのキャリアを2年で離れ、シンガポールへの移住という選択につながった。
現在、Vivid CreationsのCMOとして日本ブランドの海外進出を現地で支えて8年以上。東南アジア全域を統括するクライアント幹部との交渉の場に入り、現地パートナーとの関係構築から企画の実行まで一貫して担ってきた実績が、今の信頼を支えている。なぜ彼はシンガポールという場所で、日本企業のビジネスに伴走し続けているのか。そのキャリアと仕事観を聞いた。
なぜシンガポールだったのか。「閉塞感」から始まった海外への解像度
── まずは、宮川さんのキャリアの原点から伺えますか。
静岡の富士市で育ったんですが、本当に海外と縁のない環境でした。外国人と言えばALTの先生くらい。それでも子どもの頃からずっと「世界は広いのに、自分はなんでこんな小さいところにいるんだろう」という感覚がありました。それがハリウッド映画や洋楽への興味につながっていたと思います。
小学5年生のときに両親に頼んで英会話教室に通わせてもらって、そこから英語が好きになりました。中学以降はずっと英語を軸に勉強していましたね。
── 大学ではマーケティングを専攻されたと伺いました。
横浜の大学に進学して、アメリカへの交換留学とカナダへの語学留学も経験しました。ただ正直に言うと、カナダの1年間で英語がそこまで劇的に上達したわけではなかった。帰国してから外国人の友人を積極的に作り始めて、週末はミートアップに通って、むしろ帰国後の方が英語が伸びましたね。「現場で使い続けること」の重要性を、身をもって学びました。
大学のゼミではビジネスコンテストへの参加が必修で、消費者へのアンケート調査・データ分析から企画立案・プレゼンまでを繰り返しました。その経験は今も土台になっていますが、シンガポールで実際のビジネスに向き合うようになって、データだけでは見えないものがあると痛感するようになりました。消費者が本当に何を求めているかは、定量的なアンケートからは出てこない。現地のカルチャー、宗教観、そこにいる人の感覚を肌で知っていないと、表層的な答えしか得られない。学問と現場のギャップを、シンガポールに来てから何度も経験してきました。
なぜVivid Creationsへ?日本の大企業での2年間と、求めていた環境のギャップ
── 新卒で大企業に入社されて、2年で転職を選んだ理由は?
名古屋の事業部署に配属されて、デザイン、ウェブ制作、イベントと何でもやる環境でした。チームが小さかった分、幅広く動けた点は今に活きています。仕事は本当に好きで、クライアントのためにもっと良い企画を考えるために、夜中まで働いても全然平気でしたし、先輩に当時のメンターになってもらい、頼み込んで企画書の作り方を教えてもらったりもしていました。
ただ、「何でも屋になると専門性が身につかない」という焦りが2年目に出てきた。それ以上に大きかったのが、評価制度への違和感です。前のめりに仕事に取り組んでいたにもかかわらず、当時の部長に「1年目だからB評価」と言われて。年次で一律に評価される仕組みに、素直に納得できませんでした。「実力をちゃんと見てくれる、フラットな組織で働きたい」という気持ちが固まっていきました。
── そこでVividと出会ったわけですね。
人材会社の紹介で、最初に面談したのがVivid Creationsでした。結局、他社の面接は受けずにVividに決めました。代表の齋藤と2回オンラインで話して、方向性が合うと感じました。シンガポールに行ったことはなかったですが、「海外で日本と世界をつなぐビジネスをしたい」という自分の軸とVividのやっていることが重なったので、迷いはなかったですね。オファーから2〜3ヶ月後にはシンガポールにいました。
代表の齋藤という人は、日本育ちなのに外資系のようなフラットな組織文化を自然に体現している人です。「自分が全部決める」ではなく、「メンバー全員の価値観や意見を取り入れながら進む」というスタンスで、入社1年目から意見を言える雰囲気がある。重要な意思決定は一緒に議論しますが、任せると決めたことはとことん任せてくれる。今も週1回マネジメントミーティングで会社の方向性を話し合っていますが、「この会社をどうしたいか」を対等に議論できる関係性です。面談のとき、仕事の話をする齋藤の表情が本当に楽しそうで、それも決め手の一つでした。

入社まもなく「トップ同士の交渉の場」で、ファシリテーターとして立つ
── 入社してから、キャリアはどう展開していったんですか?
入社6ヶ月でプロジェクトマネージャーに昇格して、1年目から観光分野(トラベル)の事業リーダーを任せてもらいました。8年以上ずっとこの領域に携わってきたので、サービスの設計もクライアントとの関係も、ゼロから一緒に積み上げてきた感覚があります。
特に印象に残っているのは、国内外で広く知られるIPブランドのシンガポール全土でのマーケティングPRプロジェクトです(※ブランド名は非公開)。2024年に構想段階から参画して、1年間毎週クライアントチームとミーティングを重ねました。
このプロジェクトで一番しびれたのは、クライアントの代表とシンガポール観光局(STB)の幹部、東南アジア全域を統括するレベルのトップが直接交渉する場に、私がファシリテーター兼通訳として入ったことです。技術的な英語力だけではなく、双方のビジネス文化や意図を正確に翻訳しながら、場の空気をつなぐ役割が求められました。あのプレッシャーは今でも覚えています。
クライアントにはシンガポール常駐チームがなかったため、私たちが現地パートナーの調整から企画立案・実行まですべてを担い、文字通り「クライアントの海外チームの一員」として動きました。シンガポール観光局とのコラボ企画、有名観光スポットでのブランドアクティベーション、シンガポール限定の土産品企画、東南アジアの主要メディア・インフルエンサーを集めたプレスイベント。シンガポール中で大きな反響を呼びました。「私たちだからできた仕事」と言えるプロジェクトです。
── 日本企業と現地市場の間で、現場でぶつかる壁はどんなものですか?
一番多いのは、「日本での成功パターンがそのままシンガポールでも通じるはず」という前提を持って進出してくるケースです。ブランディングメッセージや施策が全く刺さらない。そういうとき、現地感覚を持った私たちが「それは違います」と言える立場にあるかどうかが、プロジェクトの質を決定的に左右します。
もう一つは、リソースの制約です。シンガポールは採用が年々難しくなっていて、単純に人を増やすことができない。限られたチームで最大のアウトプットを出すために、誰に何を任せるか、どのパートナーと連携するかを常に考えています。これは今も継続的に向き合っている課題です。

どんな人がVivid Creationsに向いているか ─ これから仲間になるかもしれないあなたへ
── Vividにはどんな人が向いていると思いますか?逆に向いていない人は?
「自分でビジネスを作りたい」「この会社を一緒に育てたい」というマインドがある人は、本当に合うと思います。少人数なので、決まった仕事をこなすだけの環境では全然ない。入社1年目から意見を言えるし、成果を出せばポジションも変わる。前職では「1年目だからB」と言われた私が、Vivid Creationsでは入社6ヶ月でPMになって、4年弱でCMOになれた。それが全てを表していると思います。
逆に、「何をすればいいか指示してほしい」「5年後のキャリアパスを明示してほしい」というタイプには厳しい環境かもしれない。小さい会社なので育成に割けるリソースは多くないですし、自分で考えて動くことが前提です。ただ、そのぶん裁量は大きい。「任せてもらってチャレンジできる環境がほしい」という人には、これ以上ない場所だと感じています。
── 最後に、これから仲間になるかもしれない方へ一言。
シンガポールで日本と世界をつなぐ仕事をする。それを、決められた枠の中ではなく、自分の手で形にしていける。少人数だからこそ、早くから大きな仕事を任せてもらえる環境がVivid Creationsにはあります。
海外で挑戦してみたい、自分の力を試してみたいという方は、ぜひ一度気軽に話を聞きにいらしてください。

宮川 元希(写真:左)|CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)
静岡県富士市出身。幼少期から海外文化への強い憧れを持ち、小学4年生で英語学習をスタート。横浜の大学でマーケティングを専攻し、アメリカ交換留学・カナダ語学留学を経て、新卒でTOPPANホールディングスに入社。2年間のマーケティング企画設計・プランニング領域での経験を経て、「海外で活躍したい」という想いからVivid Creationsへ。アシスタントプロジェクトマネージャーとして入社後、プロジェクトマネージャー、シニアプロジェクトマネージャーを経て、2022年よりCMOを務める。