ヤヱガキ酒造|新商品開発および販路拡大に向けたPR事業支援
弊社が具体的にご支援させていただいた内容は以下の取り組みです。
- シンガポール市場のリサーチ
- 海外展開の戦略・新商品のコンセプト設計
- シンガポールの有名シェフとのコラボによる新商品開発
- 販路開拓(複数のディストリビューターへの営業)
- 「Sake Matsuri」への継続出店(2022年6月、2022年11月、2023年4月)
- 新商品のローンチメディアイベント
- 新商品のメディア・KOLによる露出
兵庫県姫路市のヤヱガキ酒造様がアメリカ市場に続き、アジアのハブであるシンガポール市場で更なる海外販路開拓を目指し、弊社では以下のような取り組みをご支援させていただきました。
本事業により生まれた成果
海外展開の戦略・新商品のコンセプト設計
ヒヤリングや調査の結果として、ヤヱガキ酒造が元来大切にされてきた
「研究開発と挑戦」「多様性とオリジナリティ」というマインドセットで、世界の「食文化」を豊かにする日本酒を提案する
ことを目的とした新商品作りがスタートしました。
世界の料理に合う日本酒、シンガポール料理を含むアジア料理に合う日本酒という新しいカテゴリーを提案し、「世界中で親しまれる日本酒」となるよう、ネーミングやラベルデザインは最重要改題として検討を重ね、最終的にRASENというネーミングで以下のデザインとして販売に繋げました。

シンガポールの有名シェフとのコラボによる新商品開発
RASENはモダンシンガポール料理の父と呼ばれるレストラン「Relish by Wild Rocket」のシンガポール人シェフ(Willin Low氏)とのコラボレーションで商品開発を実施しました。

スパイシーな料理も多いアジア料理、シンガポール料理に合う日本酒を作るため、Willin氏にヤヱガキ酒造の既存の日本酒を8銘柄以上試飲してもらい、彼の様々なフィードバックを基にヤヱガキ酒造にて試行錯誤しながら試作品を何度も作り、最終的な商品を完成させました。

そうしてできた新商品RASENを、弊社にてディストリビューターやレストランに対して営業を行い、有名シェフであるWillin氏とコラボレーションした新しいコンセプトの日本酒に興味を持ち、現在以下の4店舗にて提供されています。
「Sake Matsuri」への継続出店
2年連続で、計3回出店した日本酒イベント「Sake Matsuri」では、毎回完売またはほぼ完売し、認知度の向上と合わせて右肩上がりで売上が伸びています。
17,000人の来場者数があった2022年11月開催の「Sake Matsuri」では、『純米大吟醸 黒乃無』が来場されたお客様が選ぶ「People’s Choice Awards」を受賞。売り上げも前回の出店時の2倍を記録と、大盛況でした。
また、2023年4月の「Sake Matsuri」では、『純米大吟醸 黒乃無』『純米大吟醸 青乃無』とともに、2週間後に正式なローンチを控えているRASENをイベント内のみで先行販売。他社商品には無い独自のコンセプトを持った新商品として、実際に陳列した際にも他社との差別化が測られ、多くの現地の方々に注目して、購入していただきました。




新商品ローンチのメディアイベント
市場を理解し市場に合わせた商品RASENを開発し、メディア、インフルエンサーや日本酒関連の方々30名程度を招待した新商品ローンチメディアイベントを開催しました。
現地最大手メディアThe Straits Times社が特集記事として取り上げた他、多くの参加者がオンライン記事やインスタグラムでイベントや商品について取り上げていただきました。
【出典】THE STRIAT TIMES, Chef Willin Low develops a sake to pair with laksa and other local food, 2023年4月8日
【出典】PEAK, Chef Willin Low creates a sake to pair with Singapore food, JUNE 11 2023
また、英語のWebサイトも作りました。
【出典】RASEN Webサイト
需要が高まり続けているシンガポール市場の日本酒熱を感じるとともに、シンガポールに寄り添った独自コンセプトという点もメディアたちの興味を引くために非常に重要な点だということを強く認識しました。






成果に結びついた理由は「関係者との綿密な連絡・連携」
本事業には、ヤヱガキ酒造、シェフ、レストラン、ディストリビューター、メディア、インフルエンサーなど、多くの関係者がいました。
そのため、メールや電話だけでなく、シンガポールで主流なビジネスツールであるメッセンジャーアプリ「whatsapp」などの、相手に合わせたコミュニケーションツールを活用した綿密なコミュニケーションが成果に結びついたと考えられます。
商流や文化は国が変わると大きく異なります。海外市場進出は現地企業とのコミュニケーションが必須となるので、進出先の市場でどのようなコミュニケーションが求められるのかは、市場調査と同じくらい事前に知っておくことが大切なポイントの一つです。
実施にあたって苦労した点
関係者とのコミュニケーションやメディアの選定、催事に向けた準備など様々な分野で課題はありましたが、新商品開発にかかる以下の2点は最重要課題として取り組まれました。
(1)商品のネーミング
新商品の背景、新商品に込めた思い、海外の人でも呼びやすい名前などから、名前の候補を何度もリストアップをし、シンガポール在住のシンガポール人やその他外国人に対してアンケートを取り、名前の印象に関するフィードバックをもらいながら、決定しました。
何度も打ち合わせを重ねるものの、すでに類似の名前の商品が存在していたり、現地の人からすると別の意味に捉えられてしまう可能性があったり、なかなか決まりませんでした。
(2)ラベルデザイン
有名なグローバルブランドのデザイン担当実績があるシンガポールとオーストラリアのハーフのデザイナーが担当。
最近ではワインのようなラベルやモダンなデザインのラベルなど様々なラベルデザインのお酒があります。
今回は、シンガポールの文化やテイスト、シンガポールの食文化である「フュージョン」を織り交ぜつつ、奇抜にしすぎず、日本らしさを残し、日本酒であることが識別できるデザインを作成しました。

(3)細かい検討事項と事前準備
関係者とのコミュニケーションやメディアの選定、催事に向けた準備など様々な分野で課題はありました。
たとえば関係者とのコミュニケーションにおいては、前述の通り本事業には、ヤヱガキ酒造、シェフ、レストラン、ディストリビューター、メディア、インフルエンサーなど、多くの関係者がいたため、シンガポールで最もスムーズにやり取りができるメッセンジャーアプリ「whatsapp」などを活用して、綿密に連絡を取るように心がける必要がありました。
また、メディアの選定においては、食や日本酒またはアルコールに強く、ローカルの消費者に支持されているメディアを選定しました。
「Sake Matsuri」への出店に向けた準備では、沢山の銘柄が出展する中で、お客様にヤヱガキ酒造やヤヱガキ酒造の商品に興味を持っていただけるよう、スタッフみんなで事前に座学を行ったり、実際に飲んでみたりした上で、どのように説明したらいいかについて検討を行いました。
さいごに
ヤヱガキ酒造様の取り組みを通じて、シンガポール市場での日本酒輸出の拡大の可能性を実感しました。
実際に日本酒の海外輸出は年々上がっており、2022年にはシンガポールへの輸出も過去最高を更新しています。
ヤヱガキ酒造様の今後益々のご発展と、日本酒市場の拡大を心から応援しています!
まだまだ伸び代が見込めるシンガポールの日本酒市場への参入に関して、ご興味お持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。




