日本企業として初出展し売上200万円を記録したセメントプロデュースデザインのシンガポール市場進出施策
今回、日本各地の地域産業や伝統工芸品のプロデュースを手掛けるセメントプロデュースデザイン様が日本企業として初めて出展され、弊社Vivid Creationsが出展をご支援させていただきました。
このイベントは人気すぎて出展可否の審査がかなり厳しいのですが、セメントプロデュースデザイン様はその審査を通過したうえに、3日間で200万円と想定超える売り上げ(成果)を達成。
出展していた他の店舗から引き合いがあったり、当初から計画していた日本食レストランでの展示販売に向けて展開が広がったりと、さらなる波及効果を数々生み出しています。
そこで今回は、セメントプロデュースデザイン様のご厚意に預かり詳しく独占インタビューさせていただき、催事での売り上げ目標達成を実現するために、具体的にどんなことに取り組んできたのかを徹底解剖します。
海外での催事に挑戦したい!という方はぜひ参考にしてください。
シンガポール最大級の雑貨・ライフスタイル商品のBtoCイベント「Singapore Boutique Fair(ブティックフェア)」が2025年3月に開催されました。
海外展開ではまず小さな成功から積み上げていく
セメントプロデュースデザイン様は大阪と東京を主な拠点とし、”日本のすべての中小企業が愛されるブランドを持つ”を掲げてプロデュースとデザインで地域産業を強くすることをミッションにしている企業様です。工芸や工場など製造業の職人達と向き合い、様々な商品開発、商品デザイン、商品流通を行っています。
中でも、彼らが商品開発から流通まで行っている自社オリジナル商品の海外展開をしたいということでVivid Creationsへご相談がありました。
【出典】コトモノミチ公式ページより
最初の流れからお話すると、まず弊社からご提案したのは、メイン商品の一つである酒器をシンガポール最大の日本酒フェスティバル「Sake Matsuri(さけまつり)」に出展することです。
Sake Matsuriは、弊社が長年開催サポートをしているのですが、ブティックフェアと比べると出展審査のハードルも低いこと、さらに日本の繊細な酒器の出展はこれまでになく注目を集められるはずと考え、最初の挑戦の場としました。
この試みが大当たり。お酒を入れて注ぐとぴよぴよと鳴く商品鳴き徳利が大好評で、日本酒と一緒に買っていかれる方が多くいらっしゃいました。
また、木製のカップ「THOOK」は、職人の技で1mm以下の薄さまで削ったとても繊細なカップで、ビールやお酒を入れて飲みたいと買っていかれる方がたくさんいらっしゃいました。
木製のカップ「THOOK」の展示
セメントプロデュースデザイン様自ら店頭にたち、消費者の方々に商品説明をされたり、コミュニケーションをとってらっしゃる姿は印象的でした。自ら現地の人の声を聞き、また事業者自らが説明してもらうことに、消費者の心も動いていたように見えます。
Sake Matsuriで成功した経験から、次の挑戦として、シンガポールで唯一の雑貨の祭典・「Singapore Boutique Fair(ブティックフェア)」に出店し、日本の洗練された雑貨を紹介してみたらどうかと提案させていただきました。
「Singapore Boutique Fair(ブティックフェア)」とは?
「Singapore Boutique Fair(ブティックフェア)」は、シンガポールを中心としたアジア諸国の洗練されたライフスタイルブランドが揃うシンガポール最大の小売イベントです。年々人気が高まっており、出店者・来場客ともに増え続けています。
購買意欲が高く、感度の高い客層に出会えること、そして出店することによって認知度アップに繋がることから多くの人が継続して何回も出店しています。
今年は300社が出展で、日本からの出展はセメントプロデュースデザイン様が史上初。ブティックフェアの詳細は以下のブログをご覧ください。
雑貨・ライフスタイル商品でシンガポール市場進出するなら「Singapore Boutique Fair」に出店しよう
3日間で200万円達成!かつてないご縁から取引が広がる
「Singapore Boutique Fair」は人気すぎて出展可否の審査がかなり厳しい、シンガポール在住者が主催するイベント。
セメントプロデュースデザイン様はその審査を日本企業として初めて通過して出展したうえに、3回目の出店では3日間で200万円と想定を超える売り上げを達成されました。
現場では出展していた他の店舗から引き合いがあったり、当初から計画していた日本食レストランでの展示販売に向けて展開が広がったりと、さらなる波及効果を数々生み出しています。
具体的には以下のような成果がありました。
- シンガポールの企業から300個のオーダーを受注
- シンガポールにある大手百貨店からの引き合いを獲得
- シンガポールのアパレル企業と契約し、カスタマイズ製品の製作を受注
- 隣の出展者から「私のお店に置きたい」と言われて商談開始
- シンガポールの日本食レストランで展示販売
海外市場開拓担当の三嶋様は
自治体やJETROが紹介するのはB2Bの展示会が中心ですが、今回出展した「Sake Matsuri」も「Singapore Boutique Fair」も、現地の方が主催するローカルなイベントでした。
なので、実際その場で一般の生活者と接して販売できると同時に、B2Bのご縁も獲得できたので、次につながる機会を数多く作ることができました。
また、これまでとは違って、ローカルの一般消費者と触れ合うことでしか得られない現地の人脈や、ローカルなコミュニティにアプローチできる可能性も感じました。
と、ローカルイベントに出展するメリットをお話しされていました。

成果の秘訣はともに汗をかく現地パートナーとタッグを組めたから
日本企業の海外進出担当のなかには、経営者にさえ理解されないことがあるように感じて「ひとりぼっちで不安」という方が実はかなり多いようです。
三嶋様の場合も「実際に進出するのはいいが、売れなかった場合どうしようという不安があった」と話されていました。
ですが、セメントプロデュースデザイン様にとって、その不安を払拭する有効な手立てとなったのが、現地で15年以上支援している弊社という頼れる存在があったからとのことでした。
「Singapore Boutique Fair」に関する記事を読みはしたけれど、正直、どれほどすごいのかいまいちピンと来ていませんでした。
ですが、Vividが現地の主催者と細かくやりとりして、不安や疑問を明確に解消していってくれたことでかなり安心しました。
最初は何もわからない状況でしたが、結果的に2ヶ月という短い時間で出展することができ、その際には主催者との密なコミュニケーションなど、全面的に支えてもらえて非常に助かりました。
当日もVividのスタッフが総動員で来てくださって、大変心強かったです。
海外での出展は、出展する側も、アレンジする側も、主催者も同じ熱量がないと成果には結びつかないと感じているので、現地で力強くサポートしてくれたVividには感謝しています。

現場でのセッティングに汗を流す三嶋様。
海外進出は目に見える成果が出せるまで時間がかかるもの。
どんなに担当者が頑張っていてもきちんと社内での理解が得られていない場合、会社から「海外進出はやめましょう」と言われるケースもあります。
実際、せっかく上手くいってたのに社内での理解が得られず、あと一歩のところで打ち切りになるケースは少なくありません。
そのようななかで一人で戦っていると心細く感じる担当者の方もいるようですが、三嶋様は弊社とのやりとりを通じて、中長期的に取り組むために必要な情報を数多く得られたことが「非常に心強かった」とのこと。
海外で開催されるイベントに誘われることは多いのですが、単発で終わってしまうケースがほとんど。
ですが、Vividは「継続して進めていこう」という姿勢があることに違いを感じました。
実際「Sake Matsuriもブティックフェアも、両方やっちゃいましょうよ!」と、単発で終わらせない方法を提案いただいたからこそ、双方に出展してその違いを体感することができました。
事業者としてはどうしても目の前のひとつの案件に集中しがちになっていまいますが、視野を広くその先の話を考えてくれたり、ネタを持って来てもらえたことがありがたかったです。
海外進出を現地市場に根ざすレベルにするには、現地で足並みを揃えてともにコミットし、サポートするパートナー企業の存在は心強いものです。
現地パートナーの重要性についてはシンガポール市場に限ったことではないので、今後海外展開を予定されている方はぜひ参考にしてください。

弊社スタッフとともに接客されているセメントプロデュースデザイン社:三嶋様
さいごに(現地パートナーと中長期的に取り組もう)
海外市場進出を進めるにあたり、確実な成果を出すには、目標実現にコミットできる現地パートナーをみつけることが非常に重要です。
なぜなら現地パートナーは日本にいるだけではわからない情報や人脈を持っているから。
コミットメントが強いパートナーであれば、営業代行として現地市場での活動を一手に任せられるほど、即戦力として機能してもらえることが期待できます。
弊社がセメントプロデュースデザイン様のシンガポール進出に伴い、実際にご支援させていただいた内容は、以下の通りです。
- 可能性がありそうな、現地ならではのイベントのご提案
- シンガポールならではの情報やトレンドの情報提供
- イベント詳細や物流などの不明点を、直接主催者に問い合わせ(窓口業務の代行)
- シンガポールの生活者のニーズにあう「商品選定」のサポート
- 催事現場でのサポート
これはシンガポールだけでなく、どの海外市場においても重要なポイントなので、ぜひ参考にしてください。
セメントプロデュースデザイン様がシンガポール市場進出を機にますます海外展開を加速されることを、これからも心から願っています。


