日本食がシンガポールで10秒で完売!最強の販路開拓手法「ライブコマース」成功のコツ【完全ガイド】

ライブコマースの様子
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海外シンガポールで自社の商品を売ってみたい!という企業様は、「ライブコマース」をぜひおすすめします。

ライブコマースは日本のテレビショッピングに似ているのですが、シンガポールで主要なSNSであるFacebookなどでのライブ配信を通じて、商品を紹介し販売する手法です。シンガポールではコロナ禍以降、売上に直結する販売手法として注目されています。

以前私たちが日本食の販売を実施したところ、全商品が10秒で売り切れるという驚愕の結果となりました。

実は最近、ある自治体(県)様から「Eコマースでは結果が出ないから、ライブコマースに挑戦したい」というご相談をいただき、今プロジェクトを進めています。

進めている中で「こう準備していたらもっと効果的だったな」と思う部分があるので、この記事で具体的にお伝えします。

ライブコマースをやってみたい、という方にとって実践的なガイドとなるはずです。ぜひ参考にしてください。

 

 

シンガポールで人気の販路開拓法「ライブコマース」の仕組み

ライブコマース実施中の様子

【出典】Eddie’s Market Place | Singapore Singapore. Facebook

シンガポールで大人気の「ライブコマース」は、視聴者と販売者がSNSライブ配信でリアルタイムでつながるオンラインショッピングです。これが現地で驚くほど人気なんです。

日本のテレビショッピングとも似ているのですが、違う点は視聴者がSNSコメントを通してリアルタイムに質問ができること。

「こういう使い方もできますか?」「もっと詳しく見せて」などの質問ができ、配信者が即時に対応しながら商品を紹介していきます。そのため視聴者はより納得して商品を購入できます。

売り切れるとコメント欄に「SOLD OUT」とコメントが流れ、「え、もう売り切れたの!」と視聴者全体がわくわくしながら楽しめる空間になっています。

シンガポールのライブコマース市場の現状

シンガポールでは約15%がライブコマースを利用し、そのうちの90%が18歳から34歳のミレニアル世代やZ世代で構成されています。日本でのテレビショッピングの利用率がだいたい10%前後ですから、多くのシンガポール人に支持されていると言えます。

一番の売れ筋商品は「食品」で、70%を占めています。

ライブコマースの仕組みをわかりやすく図解したので、参考にしてください。

シンガポールのライブコマースの流れ

購入希望者は、まずライブコマース企業のコミュニティに登録し、Facebookのライブ配信を視聴。

欲しい商品があればコメントで購入意思を示し、送られてきた決済リンクをクリックして手続きを完了する流れです。購入した商品は後日、自宅に届けられます。

日本食の出品なら食特化のライブコマース「Eddies Market Place」一択

シンガポールではいくつかライブコマースがありますが、その中でも日本の食品を出品するならEddies Market Place(エディーズマーケットプレイス)を断然おすすめします。

実際、過去に私たちがここで日本の食品を約70品出品したところ、商品によっては10秒以内に売り切れるという脅威の結果となりました。

Eddie's Market Placeの特徴

何が他と違うかというと、プレゼンターのEddie(エディ)のプレゼン力がすごいんです。

彼は単なるプレゼンターではなくシェフという有識者の顔も持ち、より深い視点で商品を紹介してくれます。リピーターもかなり多く、「エディの言うものは間違いない」と、いわゆるエディ信者も多く存在します。

視聴者数は平均200〜400人/回と、他のライブコマースとは一線を画した存在です。他のライブコマースで、開催の回数をこなし数字のマジックで多くのリーチ数をアピールしているところがありますが、実際の数値はEddieが圧倒的です。

ライブコマースの司会Eddieについて

 

目利きのプロが厳選した商品しか取り扱わない「信頼感」

Eddies Market Placeでは、顧客が求める商品を的確に選び出すことに徹底しています。

プレゼンターであるEddieは、自身が試食し、中継されるキッチンスタジオでその場で調理して見せるなど、食べ方まで提案、納得した商品のみをライブで紹介。4年以上、毎週数回のライブ配信を行ってきた経験から、顧客がどんな商品に喜び、何を期待しているかを熟知しており、「信頼できる目利き」としての地位を確立しています。

商品は、冷凍の魚フライにタルタルソースを添えたものや、パスタとソースを一緒に販売する「バンドル商品(セット売り)」など、すぐに調理できるよう工夫が凝らされています。これは手軽さを好むシンガポールの顧客に合わせた工夫で、彼らのライフスタイルに即した商品構成です。さらに、顧客に特別感やお得感を与える価格設定もされており、顧客の満足度を高めています。

以前、Eddieに売り出したい日本食材を試食してもらったのですが、的確なフィードバックをたくさんもらいました。これほど顧客を理解し、プレゼン技術も持ち合わせる人物は見たことがありません。

Eddieからもらったフィードバックの一部

  • 日本酒のパッケージにプレミアム感がないので、富裕層をターゲットにするのであれば、見栄えのする箱に入れてセット売りすると良い。
  • ウナギは切らずに長いままの方がよい。タレはボトルの方がよい。
  • 冷凍お好み焼きに関して。具材を肉からシーフードに変えたらどうか?
  • この価格だと、日本旅行に行った際なら買う可能性はあるが、シンガポールで買うとなると、なかなか購入者はいないと思う。
  • ライブコマースで販売する場合は、商品について説明するビデオがあった方が魅力が伝わり、販売しやすい。

調理しながらライブコマースをするEddie

【出典】Eddie’s Market Place | Singapore Singapore. Facebook

Eddieほど顧客を大切にし、ロイヤリティファンが多い人はいない

Eddies Market Placeの強みは、ライブ中の顧客との対話力にあります。配信の冒頭で視聴者の名前を呼び、「Hello ●●!」と声をかけて始めるなど、顧客との距離が近いライブ配信が視聴者を惹きつけています。

Eddieは顧客からの質問やコメントに丁寧に応答し、まるで対面でのやり取りのようなリアルタイムの対話を行うため、視聴者は親しみと信頼を感じ、次第にファンになっていきます。

また「Eddies Market Place」は長年のファンも多く、顧客の趣味や嗜好を熟知。定期的に開催されるオフ会や抽選会などもあり、ライブに参加する楽しみが増しています。顧客の名前や過去の注文内容まで把握しているため、顧客は「自分が大切にされている」と感じ、エンゲージメントがさらに高まります。

 

視覚と臨場感で引き出す購買意欲

Eddieはシェフとしての知識を活かし、キッチンスタジオでの実演調理を交えながら商品の使い方や食べ方を詳しく説明します。

顧客はその場で調理の様子や商品を視覚的に理解できるため、商品の魅力がリアルに伝わり、購買意欲をかき立てられます。その調理方法もシンプルなものが多く、「私でも簡単に作れそう」と思えるようなプレゼンをします。

また、ライブ中に視聴者がコメントをすれば即座に質問に応じることができるため、顧客の疑問が解消され、購入への安心感も高まります。

調理中のEddieの様子

【出典】Eddie’s Market Place | Singapore Singapore. Facebook

【保存推奨】ライブコマースへ出品する前に検討すべきポイント

効果的な出品を行うには、商品選定や配送方法、価格設定などについて戦略的に準備を行うことが大切です。

最近ちょうどある自治体(県)様とゼロからライブコマース出品を行い、「こうすればもっとよかった!」と思うことがあったのでまとめます。

  1. 1番組をジャックしたいなら、約70~100種類の商品を用意すべし
  2. 常温保存か冷凍品の商品がオススメと心得るべし
  3. 現地の需要に合わせた適切な価格設定で提供すべし
  4. 加工品を中心に、シンガポール市場にないユニークな商品を選ぶべし
  5. ライブコマース向けの調理が簡単な商品やセット売り販売を用意すべし
  6. 事業者の迅速な対応と柔軟な協力体制を持つべし
  7. 現地配信のエンタメ性と事前準備を徹底すべし
  8. 支払いタイミングを確認すべし

 

1番組をジャックしたいなら、約70~100種類の商品を用意すべし

ライブコマース番組は、通常の放送枠の一部に出品する場合は20商品程度でもコラボすることは可能です。

ですが、1番組丸々ジャックして「Akita Night」や「Nagasaki Night」のように1つの地域で特集が組めるほどの商品数を用意する方が、より多くの売り上げやPR効果が期待できます。

1番組の配信(約2時間)を丸々ジャックする場合、視聴者を飽きさせないように多くの商品をテンポよく紹介していくため、約70~100種類の商品数(*SKU⋯受発注や在庫管理の最小単位)が必要です。

例えば「抹茶大福」「ストロベリー大福」のような味違いの商品で、セット販売やお得価格での販売をする工夫も凝らして商品数を増やすようにするとよいでしょう。

今後「Eddies Market Place」とコラボして1番組分ジャックしたい方は、約70~100種類のSKUがご準備できそうか、ぜひ事前にご確認ください。

 

常温保存か冷凍品の商品がオススメと心得るべし

シンガポールの視聴者は商品の賞味期限を重要視する傾向が高いので、賞味期限が3ヶ月以上あるものが理想的です。

特に輸送に時間がかかるため、賞味期限の短い商品はシンガポール到着時に販売期限が迫る可能性があり、販売が難しくなります。

また冷蔵が必要な商品は扱いにくいため、冷凍品や常温保存が可能な商品を中心に選定する方が無難でおすすめです。

生鮮品の場合は、

  • 輸送に耐えうる日持ちがしやすい丈夫なものでないと送れない。
  • 鮮魚の場合は冷蔵でなく冷凍で送れる加工品としての形態の方が日持ちがするのと輸送のダメージが受けにくいので冷凍がおすすめ。
  • 輸送の場合は梱包で商品を守るしっかりとした梱包がマストである。
  • 生鮮品を送る場合は、賞味期限が短いことから、ライブコマース配信の日にち、お客さんへの配送の日などから逆算する細かい調整が必要。

商品の輸送がしやすいものを中心に選ぶと、急ぎの輸送が必要な場合は空輸、時間に余裕があれば船便といった具合に輸送手段を柔軟に検討することも可能になります。

商品選定の際にはぜひ参考にしてください。

 

現地の需要に合わせた適切な価格設定で提供すべし

ライブコマース視聴者は、日本好きで情報通な層が多く、価格には非常に敏感です。

シンガポールは国民の7割が日本へ行ったことがあり、リピートしているというデータがあるほど、日本に慣れ親しんでいる方が多いので、日本の価格と比較されることもあります。

そのため価格設定はとても重要な要素のひとつで、需要に合わせた価格帯でないといくらライブコマースで魅力的なセールスを行っても売り上げは伸び悩みます。

例えば、菓子類は1パックあたり約10ドル、日本酒は100ドル以下、おつまみ類は15ドル以下が目安です。

高額な商品はハイライト的な役割として、商品価値が伝わる場合に限り出品するのがよいでしょう。

価格設定に関して自社で判断がつかない場合は、弊社へご相談いただければご一緒に検討することができるので、ぜひお問い合わせください。

 

加工品を中心に、シンガポール市場にないユニークな商品を選ぶべし

シンガポールでは日本の生鮮品も数多く流通していますが、品質を維持しながら輸送するのは難易度が高いため、加工品が選ばれやすい傾向にあります。

特に、日本の風土や技術が反映された、現地にはあまり出回らない珍しい加工品や地域限定の商品は需要が高いです。

例えば、アンチエイジングに良いとされるシーベリージュースや、数量限定で特別に作られたお菓子などは、リピーターが多く、シンガポールでも人気を集めています。

シンガポールのスーパーには日本のものがすでにたくさん販売されている状況なので、ライブコマースでしか購入できない特別感やユニークな「買うべき理由」を持っている加工品は購入数が伸びます。

ぜひ事前の商品選定の参考にしてください。

 

ライブコマース向けの調理が簡単な商品やセット売り販売を選ぶべし

シンガポールの生活者は日本のように「自宅で料理をする食文化」がない方が多いので、簡単に調理できる商品を好みます。

例えば、「ラーメンとスープのセット」「冷凍そばとそばつゆのセット」など、解凍や湯煎で調理が完了する商品は人気です。

また、関連する商品をセット販売することで、お得感を提供し、消費者の満足度を高めることが可能です。

 

事業者の迅速な対応と柔軟な協力体制を持つべし

ライブコマースは、商品のプロモーションや消費者の反応をリアルタイムで把握できるテストマーケティングの場でもあるので、事業者がフレキシブルに対応できる体制が不可欠です。

具体的には、サンプル提供、在庫の即時輸送、現地スタッフとのコミュニケーションといった局面で、事業者側とスムーズにやりとりできる環境や関係性がないと、ライブコマースで成功してもその後に苦労します。

事前に事業者の方にLINEやWhatsAppなどの連絡手段で迅速にコミュニケーションが取れるように体制をつくるなどの対策をしておくことで、いざとなったときにスムーズな連携が図れます。

 

現地配信のエンタメ性と事前準備を徹底すべし

シンガポールでのライブコマースを成功させるには、現地の視聴者が楽しめるエンターテイメント性も重要です。

特に「Eddies Market Place」の司会者であるエディは、お客様が楽しめる番組にすることに心血を注いでいる素晴らしいプレゼンター。

エンタメ生の確保も視野に入れながら、自ら直接商品選定を行うため、事業者側の希望商品が必ず選ばれるわけではありません。

ですが、ひとたび選定商品が決まったなら、エディを日本に招聘し、現地での中継を行うことで特別感が高まり、視聴者の関心を引きやすくなります。

例えば、地元の酒蔵や伝統的な畳の部屋など、日本の雰囲気が感じられる会場から配信するのは効果的です。

中継の際は、インターネット環境が安定しているか、Wi-FiやSIMカードの準備を事前にチェックしておきましょう。

「Eddies Market Place」とのコラボにご興味がある方は、魅力的でエンターテイメント性のあるライブコマースができるそうかどうか、ぜひ事前に検討してみて下さい。

 

支払いタイミングを確認すべし

ライブコマースの売上に対する支払いは、配信から約2ヶ月後に行われることもあります。

そのため、実施後もスムーズな運営を行うためにも、事業者とは事前に支払いスケジュールを確認し、合意しておくとよいでしょう。

 

品評会で議論を交わすバイヤーと事務局

【参考】過去に実施したEddieとの事前の品評会の様子

さいごに(よく理解した上で挑戦を考えよう)

シンガポール市場への進出は日本の製品や文化を広く伝える絶好の機会です。

ですが、事前準備がないとかなり後から困ることになってしまうので「ライブコマースをしたい!」と感じる方は気をつけてください。

ライブコマースに出品する前にこれらのポイントをしっかりと理解し、効果的な販売戦略を構築しましょう。

シンガポールのライブコマースを活用した販促プロモーション、テストマーケティングをお考えの方は、弊社が直接ご相談に乗ることも可能なので、ぜひお気軽に以下のフォームよりご連絡ください。

この記事が日本の素晴らしい商品の海外販路開拓に役立つことを心から願っています。