まさかこんなものにも!ヘルシアチョイスがついている商品たち

商品を見定めるイメージ
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「ヘルシアチョイス(Healthier Choice Symbol、以下HCS)」は、シンガポールのコンビニ食品、調味料、飲料、朝食用シリアルなど、約4,000種類の食品についている認証マーク。

シンガポール政府が強力に進めるおかげで、スーパーやレストラン、ホーカーセンターでもこのマークを簡単に見つけられるほど、広く浸透しています。

ヘルシアチョイス認証マークがあると、現地の人に手に商品をとってもらいやすくなります

なぜなら、商品が安心安全なものだとわかりやすいため、現地のバイヤーが興味をもちやすくなり、結果的に店舗に仕入れてもらいやすくなるからです。実際に専用コーナーが設置されているスーパーも多々あります

また、取得申請のプロセスも難しくなく、基準を満たせば無料でできるのも魅力です。

シンガポールでの流通を目指している日本メーカーは、身体に良い商品の販路拡大を目指しているのであれば「ヘルシアチョイスの認証取得」はやっておいて損はありません

今回は、シンガポール市場に出回っているどんな商品にヘルシアチョイス認証マークが付いているか、取得プロセスはどのようになっているのか、その概要をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

【出典】Ministry of Health Singapore, Make a Healthier Choice Today!

【インタビュアー:池田 恩(Vivid Creations)】

栃木県出身。 幼少期から茶道や書道、陶芸などの日本文化に触れ、大学卒業後は飲食業界の営業・コンサルティング等に従事。その後、米国で飲食業界に勤務し、世界各国から訪問するゲスト対応を通じて宗教やアレルギー、ライフスタイルの違いによる食の多様性を学ぶ。Vivid Creationsの食関連事業では商談会・物流支援・商品の海外進出サポートを担当。

こんなものにもヘルシアチョイスのマークが!

飲食店・レストラン

街中にある普通のチェーン店にも、メニューにヘルシアチョイスが掲載されている例が多々あります。

例えば、日本にも渋谷に店舗があるミスタービーンでは、大豆を使った飲み物を取り扱っており、食物繊維が多く含まれるヘルシーなメニューを取り揃えていることから、至る所にマークが見られます。

街中の広告にさえヘルシアチョイスのマークが掲載されています。写真では細かく見えませんが、赤いマークがヘルシアチョイスのマークです。

バーガーキングの広告にも、Nestleが展開しているフレッシュジュースブランド「SJORA」の商品に、ヘルシアチョイス認証マークがついていました。

ペットボトルに入ったお水、缶・紙パックに入ったジュース

ペットボトルのお水やお茶にもヘルシアチョイスのマークがみられます。

その他の飲み物も、シンガポールやマレーシアのメーカーが出している商品は大体ヘルシアチョイスの認証マークが付いていました。

日本メーカーのPokkaが販売している商品や、ヤクルトにはヘルシアチョイス認証マークがついていました。

コーヒー・ティーパックなどのお茶類

コーヒーやお茶類は、アジア以外の欧米・ヨーロッパのメーカーの商品が多々ありますが、ヘルシアチョイスの認証マークはかなりの商品で見られました。

特にNestleの商品はバーガーキングの広告で掲載されていた「SJORA」と同様に、ヘルシアチョイスの認証マークをつけている傾向が見受けられました。

以下のお茶はシンガポールのメーカーが販売する商品ですが、ヘルシアチョイスの認証マークがしっかり付いてます。

またシンガポールでは、漢方系のドリンクやスイーツを売っている小さな商店をいたるところで見つけることができます。

そのようなお店で売られているドリンクもしっかりマークがついています。

企業規模の大小などは関係なく、基準を満たしていれば導入ができるのがヘルシアチョイス認証のいいところですね。

調味料(醤油・油)

調味料関連では、シンガポールの代表的なチキンライス用のソースにも認証が付いていました。

マークの下には分かりにくいですが【Lower in Suger】とあり、どのような理由で健康をアピールしているのかがわかります。

日本メーカーのキッコーマンは、ヘルシアチョイスの認証を取得しているようで、マークがついた商品を見つけることができました。

シンガポールで多く流通してるLeeKumKeeというブランドは、基準を満たす商品にはすべてヘルシアチョイスのマークを記載している傾向がありました。

油コーナーでもオリーブオイルやひまわり油にヘルシアチョイスのマークが付いていました。

ナッツ類

量り売りのナッツコーナーでも、ヘルシアチョイスのマークが大きく表示されていました。

加工されたパッケージに入ったナッツは、ほとんどすべてにヘルシアチョイスの認証マークが付いています。

パン・シリアル類

パンコーナーで販売されている商品は、ピタのラップやマフィンなども含めて、ほぼ全てにヘルシアチョイスの認証マークが付いていました。

一方で、日本・オーストラリア・欧米のブランドにはマークが付いていない傾向がありました。

マレーシアや中国、シンガポールの企業の商品が積極的にヘルシアチョイスの認証マークを付けているので、現地市場の動向に詳しい企業は率先してヘルシアチョイスの認証を取得をしていると言えそうです。

シリアルにもかなりの確率で認証マークが付いていました。

Nestleの商品には、ヘルシアチョイスの認証マークがパッケージの上からシールで貼り付けられていました。

ヘルシアチョイスの認証申請をしよう

ヘルシアチョイスマークは、安心安全の証

ヘルシアチョイスのマーク(HCS)は、シンガポール政府の健康促進局(HPB: Health Promotion Board)が1998年に制定したものです。

健康に良い食品の差別化を図り、消費者の 健康意識を醸成することを目的として、政府が力を入れて進めています。

具体的には以下のような特徴がある場合は表記することができます。

  • 脂質、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸が少ないこと
  • 塩分が少ない
  • 糖分が少ない
  • カルシウムを豊富に含まれる
  • 食物繊維が多く含まれる

ヘルシアチョイスの認証マークを取得することで「健康によい商品だ」ということをわかりやすくアピールできるので、ブランドの販促活動に利用できます。

マークの取得を考えている商品が、申請可能な内容になっているのかどうかは、ヘルシアチョイスシンボルの栄養ガイドラインで確認することができます。

以下の章でも簡単に概要をご紹介させていただきますので、参考にしてみてください。

取得にかかるコストも0になる可能性あり

申請プロセスを簡単にご紹介します。参考にしてみてください。

(1)申請可能な商品か確認する

ヘルシー・チョイス・シンボル(HCS)栄養ガイドラインを参考に、自社の商品が基準を満たしているか確認する。

ガイド ラインは、飲料、乳製品、油、野菜果物、肉魚類など 13 品目ごとに、糖分や塩分、脂肪 分、カルシウム、食物繊維などの含有量を確認されます

【 取得対象となる品目 】

乳製品、穀類、豆類、野菜類、果物類、 魚介 類、肉類、卵類、油脂類、 飲料・調味料等​​

【 取得基準を満たす条件 】

  • 脂質、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸が少ないこと
  • 塩分が少ないこと
  • 糖分が少ないこと
  • カルシウムを豊富に含まれること
  • 食物繊維が多く含まれること

(2)定められた期間で成分検査をする

成分検査は、独立した研究 機関にて、公認分析化学者協会(AOAC)などの機関が承認した検査方法を用いているこ とが必須となる。

シンガポール認証評価協会(SAC)のウェブサイトからは、正式認可を受けている研究機関を探すことができる。 

栄養成分チェックで基準を満たしていれば、HSCの申請は無料になります。

(3)成分検査結果とともに申請書を提出する

HCSの申請はすべてオンラインで行われます。

外国企業を含むすべての企業は「CorpPass」と呼ばれるアカウントを取得する必要があるため、手順に従ってアカウントを取得してください。

申請にかかる日数の目安は、書類提出からおよそ 2 週間から 1 カ月といわれています。

(4)認証マーク許可を取得後も承認を受ける

認可が下りた後は、HCS のロゴをパッケージや広告に載せることができるようになります。

ロゴが記載さ れる全てのパッケージ・販促物は、HPB の承認を受けなければならないので、ご注意ください。

【出典】Health Promotion Board, HEALTHIER CHOICE SYMBOL

さいごに

ヘルシアチョイスの認証を取得することで、現地のバイヤーの手に取られやすく、消費者に安心安全な商品だということをアピールしやすくなります。

栄養成分チェックで基準を満たしていれば、申請は無料でできるので、シンガポールでの流通を目指すメーカーは、取得を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事がシンガポール進出をお考え中の皆様にとって、お役に立つことを願っています。