日本産酒類の海外進出なら「Bar Convent Singapore」がおすすめ|シンガポール催事
国内でのブランディングや流通に力を入れていたが、今後は海外展開を見据えている酒類メーカーにとって、シンガポールで開催される酒類に特化した催事「Bar Convent Singapore」は絶好のチャンスです。
なぜなら、日系だけではなく、世界中のバーやレストラン関係者・現地のバイヤーなど、幅広い層の業界関係者が集結する「バーに特化したイベント」なので、他の飲食業界イベントと比べて、より深くて濃い業界関係者との人脈を得られる可能性が高いからです。
シンガポールはアジアのハブとして知られるだけでなく、2023年に公開されたペリエがスポンサーを務める「The World’s 50 Best Bars 2023」には、上位50件中3件、シンガポールのバーがノミネートされているほど、バー文化が世界水準の国です。
そんなシンガポールで初開催された「Bar Convent Singapore」の会場では、お酒の力もあって各ブースが会話が弾んでいる雰囲気に包まれており、盛り上がっていました。
この記事では、2023年に開催された「Bar Convent Singapore」について、現地で14年以上催事でのPRをご支援してきた弊社独自の視点でご紹介します。
日本産の酒類の海外進出や「Bar Convent Singapore」にご興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
世界中から87のブランドが集結した「Bar Convent Singapore」の概要
Bar Covent(BCB:バーコンベント)は、バーや飲料業界の専門家とグローバルブランドオーナーやパートナーを繋げることを目的として実施されている、B to B向けの展示会です。
ベルリン、ブルックリン、サンパウロでも開催されており、2023年11月6〜7日には、東南アジアで初めて「Bar Convent Singapore」が開催されました。
会場は「Pasir Panjang Power Station」という、元火力発電所。
この場所は「The World’s 50 Best Bars 2023」の表彰式が開催されるなど、様々なイベントの会場として活用されている人気スポットとして知られています。
2023年に開催された「Bar Convent Singapore」には、世界中から87のアルコールブランドが参加しました。
出展商品のカテゴリーは以下の通りで、スピリッツカテゴリには56のブランドが出展し最多となりました。
ついで「RTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料」と呼ばれる、ふたを開けるだけでそのまま飲める酒類と「ワイン・スパークリングワイン・日本酒 」がそれぞれ12商品ずつと続いています。
- Beer / Craft Beer / Cider (3)
- Coffee / Tea / Hot Beverages (1)
- Equipment/ Bar supplies (1)
- Fillers / Soft Drinks (5)
- Ingredients (3)
- Low/ No alcohol (4)
- RTD (Ready to Drink) (12)
- Services/ Consulting (5)
- Software / Technology (1)
- Spirits (56)
- Wine / Sparkling Wine / Sake (12)
【注釈】1ブランドで複数のカテゴリーを持っているケースもあるので、上記合計は「103」となっています。
日本からは国税庁がジャパンパビリオンとしてブースを設置し、日本酒、焼酎、クラフトジン、果実酒、クラフトビール、ワインの事業者が出展しました。
また、別のブースでは、泡盛ブースや「いいちこ」などの個別企業での出展もありました。

「Bar Convent Singapore」の会場より現場レポート
以下では2023年に開催された「Bar Convent Singapore」の会場の様子をご紹介します。
会場内は奥まっていて広々としている空間に工夫を凝らした遊び心があるブースが立ち並び、お酒の試飲でいい塩梅になった方々の暖かい雰囲気に包まれていました。
来場者には現地のディストリビューター・インポーター、酒ソムリエ、バーテンダー、レストラン関係者などが来場していました。

ジャパンパビリオンでは果実酒に興味を持った人が多数
日本から出展していた国税庁ブースでは、海外市場で世界的に大人気の日本酒はもちろん、焼酎、クラフトジン、果実酒、クラフトビール、ワインといった日本産酒類の事業者も出展。
シンガポールで人気のある日本酒は安定して来場者の興味を惹いていましたが、今回は特にここ数年で取り扱う会社が増えている果実酒に興味を持った人が多かった印象を受けました。
一番人気はゆずでしたが、まだ一般的ではない、それ以外の果物のお酒については今後の可能性を感じました。
シンガポールではあまり流通していない日本のクラフトジンやクラフトビールの評価も高かったように感じます。
日本のアルコールといえば、日本酒とジャパニーズウイスキーですが、それ以外の酒類に関しても、まずは試飲してもらうこと、そして見せ方を工夫し、日本的なブランドイメージを構築し、認知度を高めていくことで、今後販路拡大の可能性はあると感じました。


バーテンダーによるオリジナルカクテルの試飲を提供
ジャパンパビリオンの目玉の一つは、シンガポールの有名バーでの勤務経験もあるローカルのバーテンダーが、ブースに出展している事業者の商品を使用したオリジナルカクテルを提供していたことでした。
来場者に、日本産の酒類で作るカクテルの楽しみ方を直接提案することで、馴染みがない日本産酒類の魅力を伝えていました。

また、アメリカのウイスキー会社・バッファロートレースのブースでは、日本から「Asia’s 50 Best Bars 2023」で84位にランクインしたバー「夜香木(やこうぼく)」のバーテンダーであり、バッファロートレースのブランドアンバサダーでもある木場進哉さんが来場。
バッファロートレースのブースではスペシャルカクテルを提供しており、多くの来場者がブースに立ち寄り、賑わっていました。
私も全種類飲みましたが、どれも美味しかったです。

工夫を凝らしたおしゃれで遊び心のあるブースが目立っていた
会場に出展しているブースは、主催者が用意した規定のブースにほんの少し装飾した簡易なものから、ブランドの世界観を表現するために一から施工して作り込んでいるものまで様々でした。
「Bar Convent Singapore」のような酒類の催事では、日本産ブランドの認知はまだまだ低いので、正直出展する際は「目立ってナンボ」というところがあります。
「派手である必要がある」という意味ではなく、彼らの世界観が伝わってくるようなブースのデザインという意味です。
例えば以下の写真にある「季の美」や「Four Pillars」のブースは、シンプルなデザインでありながら来場者の目を惹くブースでした。

観光地としては人気でも、シンガポールで認知度がまだまだ低い沖縄の泡盛のブースは、沖縄らしい青が映えるブースが大変目立っていて、多くの方で賑わっていました。

どのように表現すると現地の人々に伝わりやすいか、検討する際には現地市場に強いパートナーとも協議することをお勧めします。
なぜなら、日本でいくら情報収集しても、海外市場で流行っているPRの工夫や現地の施工業者への依頼などは、現地に根ざしたパートナーの方がより対応しやすいからです。
特に世界観を引き立たせるようなブースデザインの施工には、海外の現地企業との綿密な調整が必要不可欠で、現場の視察や細かい指示などを日本にいながら行うことは非常に困難です。
現地パートナーの力を借りた方が、結果的にブランドの世界観を守りつつ、現地の市場にあうようにデザインやPR方法を工夫し、出展機会を最大限活用することができます。

セミナーなどを行う「特設スペース」で国税庁が登壇
会場内の特設スペースでは、様々なセミナーやワークショップが2日間開催されました。
日本の国税庁も日本産酒類の認知度向上を目指して「試飲セミナー」を開催し、約30名が参加しました。
講師は日本酒のインポーターかつ国際唎酒師でもあるAdrian Goh氏が務め、日本酒、ワイン、ビール、焼酎、ジン、果実酒の試飲を交えながら、英語で日本産の酒類の紹介を行いました。


さいごに(出展・視察の相談を受け付けています)
弊社は国税庁の「令和5年度 酒類輸出コーディネーター」に任命され、2023年の「Bar Convent Singapore」では開催期間中、出展者の商談が円滑に進むよう、弊社スタッフがブースに同席し、商談のサポートを実施しました。
特にインポーター(輸入業者)との商談を希望されている日本からの出展者に対しては、弊社が現地で培っているネットワークを駆使し、来場いただいた飲食関係の方々を紹介するなどの支援もさせていただきました。
「Bar Convent Singapore」への出展や視察、シンガポール市場への進出についてご興味がある方は、ぜひ以下のフォームよりお気軽にご相談ください。
この記事が日本の優れた酒類の海外進出の一助となれば幸いです。

