シンガポールで拡販を目指す日本米「朱鷺と暮らす郷」の取り組み
シンガポール市場への販拡を目指す日本商品はたくさんあります。
日系スーパーやレストランが多いシンガポールでは、実はすでに市場が飽和状態となっていることも多く、市場のリサーチや、リサーチを基に商材の訴求ポイントを明確にすることが非常に重要となります。
今回ご紹介する日本米ブランド「朱鷺と暮らす郷」も、すでに流通が一般化している日本米市場に新規参入する事例です。
本事例の取り組みを通じて、より具体的に拡販に必要な要素を理解できるので、日本食品のシンガポール市場進出を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「朱鷺と暮らす郷」の昨年度の取り組み
日本から姿を消したトキと、新潟・佐渡の里地里山を保全するために始まった『朱鷺と暮らす郷づくり認証制度』のもとで育てられたブランド米。
それが、トキと佐渡の里地里山を保全する認証米「朱鷺と暮らす郷」です。
シンガポール市場への拡販を検討されており、昨年の2020年3月ご支援させていただいた取り組みでは、日本食レストラン「noka」とのコラボメニューを期間限定で提供し、各種メディアでの露出を図りました。
出典:Mediacorp | 8 Days., Eat Premium Japanese Rice Gelato & Onigiri From Japan’s Rice Capital Here In S’pore, 18 March 2020
より発展した取り組みを多角的に展開
すでに多くのメジャーな日本米が市場に流通しているシンガポール。
そのような状況下で商品の拡販を目指すには、現地のレストランや業界関係者との協働を積極的に図ることは必須です。
同時に市場のニーズや商習慣への理解を深めることも重要なポイントとなります。
今年度は、前年の取り組みをより発展させ、シンガポール市場での「朱鷺と暮らす郷」の将来的な拡販を目指しました。
本プロジェクトで実施した内容は以下の通りです。
- 日本食レストラン3店舗で限定メニュー提供
- レストランや輸入会社とオンライン商談
- 日本食レストラン25店舗への調査
- EC販売・料理教室でのイベント開催
結論としては、現地のレストランからの反応が良く、今後の拡販の可能性があることが分かりました。
一方で、値段に関しては今後の課題があることが明らかとなり、具体的に販路拡大するにあたって必要なことをより鮮明に洗い出すことができました。
取り組み内容について、以下より具体的に紹介いたします。
日本食レストラン3店舗で限定メニュー提供
シンガポールの中間層〜富裕層をターゲットとし、「Maetomo Restaurant & Bar」「At Twenty」「TAKAYAMA」の3つのレストランで、約1か月間の限定コラボメニューを提供し、各レストランのSNSを通じたPRを実施しました。
【Maetomo Restaurant & Bar】釜飯各種(旬の素材を用いて、適宜変更。炭火焼和牛とトリュフ、鰻、いくら雲丹など)
【At Twenty】ちらし寿司、ミニ海鮮丼
【TAKAYAMA】土鍋、「朱鷺と暮らす郷」を使用したソースと白子、「朱鷺と暮らす郷」を使用したバニラアイスクリーム
参考:TAKAYAMAにて提供された 「朱鷺と暮らす郷」を使用したソースと白子のメニュー(左)と「朱鷺と暮らす郷」を使用したバニラアイスクリーム(右)
レストランや輸入会社とオンライン商談
協働した3つのレストランのシェフと日本米輸入販売会社とのオンライン商談を実施しました。
レストランシェフとの商談会は、期間限定の協働キャンペーンを開始する前後に計2回実施し、意見交換を図りました。
佐渡市と「朱鷺と暮らす郷」について直接ご紹介いただくとともに、シンガポールの現状について直接情報収集いただける機会となりました。
レストラン25店舗と現地生活者への調査
拡販につなげるために市場のニーズをより深く理解することを目的とし、日本食レストラン25店舗へのアンケートを実施しました。
「朱鷺と暮らす郷」をサンプルとして提供し、普段お店で利用するお米の産地(国・地域、種類など)・仕入れ値の価格帯・「朱鷺と暮らす郷」への評価などへの回答を調査しました。
同時にレストランでは「朱鷺と暮らす郷」の魅力を伝えるための販促ツールを作成し、お米に関するオンラインアンケートのリンクを記載して生活者の調査を実施しました。
回答を促すために、先着30名で日本酒小瓶を提供する仕組みを設け、協働した全レストランにて目標値より多いサンプル回答を得ました。
参考:販促ツール
EC販売・料理教室でのイベント開催
「TAWARAYA.SG -新加坡精米所 三代目 俵屋玄兵衛-」にて、「朱鷺と暮らす郷」のEC販売を実施しました。
注文時には白米か玄米を選択できるようにし、2kg・5kg・10kg単位で販売。
出典:TAWARAYA.SG -新加坡精米所 三代目 俵屋玄兵衛, Facebook Post, 28 December 2020
また、シンガポールのABC Cooking Studioでは、「朱鷺と暮らす郷」を使って天むすを作る料理クラスを1ヶ月間開催しました。多くのローカルの方々に参加していただき、自身で作り、実際に試食してもらうことを通して、お米の魅力を伝えました。
参考:ABC Cooking Studioで開催された料理教室の様子
さいごに
以上、日本米ブランド「朱鷺と暮らす郷」のシンガポール市場への拡販についての事例でした。
シンガポールへの販路拡大に関するご相談や、「朱鷺と暮らす郷」に関するお問い合わせは以下までぜひご連絡ください。









