日本産オーガニック商品が少ないシンガポール|認証取得で市場進出しよう
シンガポールのオーガニック商品市場は、明確なデータはないのですが、ここ10年ほどで大きく代わり、規模が拡大していると感じています。
オーガニック商品の主要な生産国はオーストラリアで、日本を代表する味噌やお豆腐などであっても、日本産以外の外国産の商品が流通しています。
その理由の一つに、シンガポールでは認証マーク付きの商品は【安心・安全の証】として手にとってもらいやすい傾向があるのですが、日本産の商品にはオーガニック認証が付いている商品は少ないことが考えられます。
認証が付いてないことで、店舗のバイヤーに選ばれにくく機会損失している可能性があるのです。
シンガポールではオーガニック認証に限らず、認証マークが付いている商品は商談会でバイヤーの目に止まりやすく、スーパーなどのお店で取り扱いやすいという特徴があります。
オーガニック認証が取得できる日本産の商品が、もっとシンガポールに出回ってほしい…!
今回は在住者としてのそんな願いを込めて、シンガポール市場に流通しているオーガニック商品事情についてご紹介します。
日本産商品がほとんどないオーガニック商品コーナー
シンガポールでは数多くのスーパーマーケットでオーガニックの商品が販売されています。
ですが、日本産のオーガニック商品はほとんどないのが現状です。
たとえば「お豆腐」は、オーガニック認証がついている商品は、日本以外の国が産地となっている「TOFU」であるケースがほとんどです。
私がよく行くスーパーで販売されていた以下の2つは、オーストラリアの認証マークがついているもの(左)と、オーストラリア産の原料を60%以上使用されているもの(右)。
いずれももちろんオーストラリア産です。
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また日本が誇る調味料「味噌」さえも日本産の商品が数少なく、一見すると日本産のように見える非日本製(台湾)が多くありました。
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その他、主要なオーガニック系のスーパーでのお取り扱い事情を、具体例として以下の表にまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
| スーパー名 | 特徴 |
|---|---|
| supernature | アメリカ産のお豆腐のオーガニック商品がある。ヴィーガン商品より、グルテンフリー商品が約2倍の取り扱いを占め、圧倒的に多い。 |
| wholesale center | オーストラリア産のオーガニック商品が多い印象です。味噌は、日本産もあるが、台湾産のものも多い。 |
| Little Farms | オーガニック商品は10カテゴリーあり、そのすべてオーストラリア産の商品が並ぶ。 |
| Scoop Wholefood Singapore | 地元の小売大手Gill Capitalと、シドニーに拠点を置くScoop Wholefood Australiaのコラボレーションによって誕生したスーパー。オーストラリア産が圧倒的に多い。 |
オーガニック商品の産地はオーストラリアが1位で、カナダ・インド・中国が次ぐ
シンガポールでオーガニック市場を占有しているのはオーストラリアです。
理由はオーストラリアはシンガポールに非常に近い距離にあるからだけでなく、またオーストラリアはオーガニック認証基準が厳しいため、シンガポールのバイヤーから信頼されやすいためだと考えられます。
例えばScoop Wholefood Singaporeは、ほぼオーストラリア産の食材のみを使用しています。
【出典】Scoop Wholefood Singapore Webサイト
そのほかは、カナダ、インド、中国などの商品が流通しており、ペルシャ産やチベット産などの商品もありますが、圧倒的にオーストラリア産の商品が多いのが現状です。
いつかこの市場シェアに日本の名前がランクインできないかと、いち日本人在住者としては願っているところです。
日本のオーガニック商品が流通しない理由は「認証マークの有無」
日本産の商品が市場に流通しない理由のひとつに、日本の商品がオーガニック認証を取っていないことが挙げられます。
なぜならシンガポールでは認証マークがあると、商談会などでシンガポールのスーパーのバイヤーが手にとってくれやすくなる傾向があるのです。
弊社では数多くの日本企業とシンガポール市場のバイヤーをマッチングする商談会を運営してきており、実際に認証マークの意味についてある現地バイヤーに聞いてみたところ、認証マークがあるというだけで安心・安全な商品であるという顧客からの信頼を得やすいとのことでした。
実際に、日本産の商品ではありませんが、ある大手スーパーにあるシリアルコーナーに置かれている商品は、ほぼ全てアメリカのオーガニック認証が付いている商品でした。

オーガニック認証に限らず、シンガポールではさまざまな認証マークを目にする機会があります。
たとえば、シンガポール政府が強力に進める健康志向な食品や調味料につけられる「ヘルシアチョイス(Healthier Choice Symbol)」や、イスラム教の法に則って生産・提供されていることを裏付ける「ハラール認証」などは、街の至る所でみられます。
以下の記事でそれぞれ詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
取得するオーガニック認証マークは海外の認証で大丈夫
シンガポール国内で、どのようなオーガニック認証マークが主流なのかというと、実はシンガポールには公的な有機認証機関がないため、流通しているオーガニック商品のほとんどは、海外の国際的な団体によって有機認証を受けているマークを付けています。
そのため、様々な国が認めるオーガニック認証のマークが流通しているという状況です。
たとえば、シンガポールの大手スーパーでみつけたマルコメのお味噌は、JASマークだけでなくアメリカのオーガニック認証マーク、ハラール認証マークまで付いていました。

ちなみに、シンガポールでは、有機食品の表示に関するコーデックス委員会のガイドラインに準拠していれば、食品に「オーガニック」と表示することができます。
「コーデックス委員会」とは国際食品規格の策定等を行う国際的な政府間機関で、国連と世界保健機関(WHO)により運営される組織です。
世界のオーガニック産業を規制するために、オーガニック基準のガイドラインを発表しており、消費者の健康を守り、食品業界の公正な慣行を監視することを目的としています。
オーガニック認証マークを取得できる可能性のある商品や、すでに認証を取得した日本産の商品を取り扱っている方は、ぜひ認証を取得してシンガポール市場への進出を検討してみてください。
さいごに
こだわった原料を使った製品が、日本にはたくさんあります。
すでにオーガニック認証を取得しているオーガニック商品を販売している方は、日本産のオーガニック商品がまだ流通していないシンガポール市場は新たなビジネスチャンスとなる可能性があります。
また、オーガニック認証を取れる可能性があるにも関わらず、取得していないまま海外市場への進出を検討されている場合は、認証がある方が流通経路が広がる可能性があるので、ぜひこの記事を参考にしていただけると嬉しいです。
この記事がシンガポールのオーガニック市場に日本企業の方々が進出するきっかけとなれば幸いです。






