3年間でコラボ店舗数が2.5倍に拡大|日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)の日本酒PR
日本酒消費の裾野を広げるためには、より多くの人々に日本酒を飲んでもらう機会を提供することが求められることから、シンガポール国内の飲食店で日本酒の飲酒体験ができる機会を増やす活動に注力されています。
この記事では、2019年からJFOODOがどのような取り組みを実施し、シンガポールの日本酒普及に貢献してきたかをご紹介します。
弊社では、全体の企画運営、対象レストランおよび日本酒輸入代理店との交渉等、包括的にご支援させていただきました。
日本貿易振興機構(JETRO)内に創設された日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、2019年度から継続的に「日本酒の普及」をテーマに、シンガポールにて「日本酒」の消費拡大を図るPRキャンペーンを実施しています。
3年間でキャンペーンにコラボするレストラン数は2.5倍、日本酒のペアリングメニューは74種類誕生するという実績を記録しました。
2019年からの3年間でコラボ先が2.5倍に拡大
【2019年】非日本食レストラン12店舗とのペアリングイベント
2019年は、日本食以外のレストランを含む12店舗のシェフとコラボし、日本酒と非日本食のペアリングが成立することを含め、対象レストランのファンであるお客様と飲食店スタッフに「新しい日本酒の価値」に気づいていただくキャンペーンを実施しました。
詳細は以下の記事にまとめているのでご覧下さい。
日本酒プロモーション事例:非日本食の高級レストラン12店舗とのコラボレーション
【2020年】シンガポールの飲食業界従事者向けオンライン研修を実施
2020年は、新型コロナウイルスの影響でレストランキャンペーンを実施することが難しい中、12店舗の非和食の高級レストランのスタッフ向けオンラインでの研修を実施。
日本酒の基本や最新トレンドを国際唎酒師がワークショップ形式で説明し、日本酒の接客レベルの向上を図りました。
【出典】JFOOD, Sake Theory Workshop セミナー
【2021年】コラボ店舗数は3年前の2.5倍!ペアリングメニューは70種以上誕生
2021年は、2年ぶりにレストランとのタイアップキャンペーンを実施し、対象店舗は30店舗に拡大し、非和食・和食問わず、日本酒とシーフードを組み合わせた「ペアリングメニュー」が74種類誕生。
各店舗で2週間〜1ヶ月間提供されました。
参加したレストランは、2019年度にもコラボレーションした高級レストランに加え、価格的に手頃な店舗も新たに加わりました。
ジャンルは和食、イタリア料理、フレンチ料理、スペイン料理、アジア料理など様々で、より幅広い層のシンガポール在住者に日本酒を紹介し、興味を持ってもらうことができました。
キャッチコピーは、2019年度から使われている「SEAFOODO LOVES SAKE」。
日本酒は和食だけでなく、様々な国のシーフードと非常に相性がいいということに対する認知度向上を図りました。
【出典】JFOODO Webサイト
【2021年】キャンペーンに伴い実施された取り組み
特設Webサイトの制作
本キャンペーンに合わせて特設サイトを設置し、ペアリングメニューに関する情報や、対象となっている日本酒に関する情報などが包括的に提供されました。
店舗で接客する際に利用していたケースも見受けられました。
キャンペーンに参加していたMarcy’s Restaurantでの様子。
【出典】JFOODO Webサイト
メディアを活用した情報発信・Web広告
本イベントの取り組みについて、シンガポール最大大手の新聞社The Straits Timesをはじめ、各種メディアに取り上げていただきました。
The Straits Times
【出典】The Straits Times, From lala bee hoon to shrimp gambas and pizzas: How to pair sake with your favourite seafood dishes, 2022年2月11日
CNA Lifestyle
【出典】CNA Lifestyle, Pair that ocean bounty with some sake, 11 Feb 2022
フードインフルエンサーを活用した情報発信
シンガポールには美食家が多く、「フードインフルエンサー」と呼ばれるSNSのインフルエンサーから情報収集を行なっている人がほとんどです。
本プロジェクトでも、シンガポールで著名なフードインフルエンサーを多く起用し、SNSでのPRを実施しました。
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シンガポールでのインフルエンサーマーケティングに関しては、以下のブログに詳しくご紹介していますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
日本酒との「日本酒情報カード」を制作
「日本酒情報カード」とは、各銘柄の基本スペックとストーリー、酒造についての情報を記載している資料です。
本プロジェクトのために作成し、各店舗で接客時に利用されました。
各店舗のペアリングメニューの説明が専用に作られ、店舗でお客様に提示されました。
キャンペーンに参加していたレストラン「Geylang Claypot Rice」での様子。
レストランスタッフ向けワークショップ
国際唎酒師によるスタッフ向けのワークショップを実施しました。
お客様に直接日本酒について紹介できる現場のスタッフが、日本酒に関する正しい知識を持っていないことも多いため、ワークショップを通じて日本酒の接客レベルアップを図りました。
研修中の様子と資料。生産地の特徴、硬水と軟水の違いなどを細かく解説した。
日本政府観光局(JNTO)との連携
2022年1月28日〜3月13日の間に開催されていた「Japan Fair 2022」を主催するJNTO Singaporeと連携し、情報発信しました。
JNTO Singaporeが運営し、日本好きなシンガポール人が登録するコミュニティーサイト「Japan by Japan」では、イベントの告知や特別記事などを拡散。
【出典】Japan by Japan, SEAFOOD LOVES SAKE. A match made in heaven(2022年8月22日閲覧確認)
また、登録ファン数96万人を抱えるFacebook ページ「Visit Japan Now」でも、キャンペーンをご紹介いただきました。
さいごに(シンガポールの日本酒事情)
日本酒の海外市場展開にはまだ伸び代がある
日本酒の海外需要は年々高まっており、中でもシンガポールは世界第5位の輸出先となっています。
世界の日本酒事情に関しては以下のブログにより詳しくまとめているのでぜひご覧ください。
様々な文化があるシンガポールで需要を拡大するには、それぞれの民族料理と日本酒とのペアリングの可能性を知ってもらうこと・支持してもらえるようになることがポイントです。
多国籍料理と日本酒とのペアリングを通じて得られた知見を活かし、未開拓の市場に日本酒がより一層羽ばたいていくことを願っています。













